スキンケアを中心に長年取材を続けてきた筆者が、自身の実体験から学んだ『フェイスマップ』。内臓も心もすべて顔にサインが出ている⁉ さぁ一緒にあなただけの地図を歩いていきましょう。
フェイスマップ(顔の反射区理論)では肌は内面を映し出す鏡と考え、ネガティブな感情の蓄積により美も健康も損なわれると考えます。日々湧き上がるネガティブな感情を溜め込まないために、幸福度が高い北欧の幸せメソッドを参考にしてみませんか?
無理せず居心地のいい空間でまったりする過ごし方が世界中で「いいね」!
最近、フィンランドをはじめとする北欧の幸せメソッドが世界中で大ブレイク。
北欧といえば社会保障や医療制度の充実もあって幸福度が高く、インテリアへのこだわりでも有名なエリアだけに、世界中の人が憧れる「幸せメソッド」が発信されています。幸せメソッドといっても自己啓発的ではなく、ライフスタイルトレンドと言った方がしっくりきます。
話題のフィンランド流「幸せメソッド」 SISU & PANTSDRUNK
最近のトレンドといえば、世界の幸福度ランキングTOPのフィンランド発祥の幸せメソッド、シス(SISU)とパンツドランク(Pantsdrunk)。
シス( SISU)はいわゆる「フィンランド魂を養うためのメソッド」。厳しい寒さの中で困難に立ち向かえる折れない心は1日1日のヘルシーライフの積み重ねからと説いています。具体的にシス (SISU)と言われているのは、フィンランドサウナ「ロウリュ」で汗を流したり、極寒の氷の中を泳ぐアイススイミング、厳しい自然と向き合う森林浴、雨や雪の中をよく歩いたり走ったりトレーニングしたり。日本でいうところの寒中水泳や寒風摩擦に近いかもしれません。ヘルシーに過ごすための行動ならシス (SISU )といえるのだけれど、ややストイックな感じですね。ウェルビーイング(心身充足)と健康にいい生活をし、体を鍛えることで強い心身は育まれるというシンプルなメソッドです。
シス (SISU)とは真逆のメソッド、パンツドランク ( PANTSDRUNK)は言葉通り、下着姿でリラックスした状態で1人お酒を飲んで自分を甘やかすというもの。凍えるようなフィンランドでは何枚も重ね着して出かけるより、暖かな室内で薄着のまま飲み続けるのがある種の贅沢だそうです。そんなにダラダラ飲んで・・・と罪悪感を感じる必要はないそうで、しっかり休んで自分を解放することで健康的な心身を取り戻せると説いています。フィンランドではパンツドランクを社会的に認めようとする動きがあるそう。
暖炉の火の前でまったり、デンマーク式「ヒュッゲ」。ほどほどに働いてほどほどに余暇を楽しむスウェーデン式「ラーゴム」。
日本でも紹介されてきた「幸せメソッド」といえば、デンマーク発信のヒュッゲ(Hygge)。デンマーク語で「人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気」のような意味合いで、他の言葉には訳せないデンマーク独特の雰囲気を醸し出しているキーワード。わかりやすくいえば「自宅で暖炉やキャンドルの火を眺めながらまったり(ダラダラ?)過ごすのを良しとする」メソッドです。四六時中何かしていなければ気が済まない現代人にとって、ストレス解消のお手本にできそう。暖炉は無理でもキャンドルの炎を眺めることは心身と目の休養におすすめです。
豊かな自然と共存しているスウェーデンではラーゴム(Lagom)というライフスタイルが大人気。ラーゴム(Lagom)には「ほどよい」「中庸」などの意味があり、ほどほどに働き、ほどほどに余暇を楽しむのが「幸せ」という価値観が支持されています。インテリア大国スウェーデンらしく、余暇を楽しむ際にはインテリアにこだわり、テーブルセッティングを楽しむというスタンス。働く時間が長すぎる日本人にとっては良きお手本です。
このような北欧のライフスタイルトレンドに触発され、最近はスコットランド式ヒュッゲともいえるコーザゴーフ(Còsagach)など、北欧以外からも幸せメソッド発信が続いています。コーザゴーフは「ほっこりまったり居心地良く過ごす」みたいな時間の使い方を提唱しているワード。
世界中で「居心地良くまったり過ごす」ことが推奨されている今、日本の大人女子もゆっくりまったりする時間を大切にしてみませんか?
文・写真/奈部川貴子