ステイホームを機にコスメ断捨離!覚えておきたい、捨て時と劣化防止の使い方。
今やリモートワークが当たり前の日々。メイクする機会が減ったことで、棚に置いたコスメにうっすらホコリをかぶっていたり、ポーチに入れっぱなし、なんてことになっていませんか? この機会に思い切ってコスメを断捨離! 古くなっていたり、汚れているコスメは思い切って整理して、気分を一新しましょう。メイクコスメやツールなど、幅広いアイテムを扱うシャンティの野水麻子さんに、コスメの捨て時と清潔に使い続けるコツを伺いました。
開封したらなるべく早く使用することがルール
いざ断捨離! と整理を始めたものの「これって、まだ使えるんじゃない?」という思いが頭をよぎり、手が止まりがち。コスメの捨て時の判断って意外と難しいですよね。
野水さんは「化粧品の基本的な使用期限は正しく保管した場合、未開封で3年、開封したらなるべく早く使用をすること。これは消費期限の記載のある製品以外の全アイテムに共通します」と言います。
「同じカテゴリーでも、アイテムによって容器や処方、形状などが異なるため、必ず使用説明書の注意書きや使用方法の確認を。使用方法を間違えると化粧品の劣化が進んだり、肌トラブルの原因になる場合があります」(野水さん)
コスメを扱うときは、まず手や指を洗って清潔に。スポンジやブラシなどのツールも清潔な状態で使うことが大事です。
そして、どんなアイテムも、直射日光を避け、温度変化の激しい場所や高温多湿の場所を避けて保管することが基本中の基本。
「コスメの捨て時は処方や形状によっても異なりますが、変色や臭いなど、通常と異なる状態が見られたら、使用を中止してください」(野水さん)
野水さん自身は「開封後はなるべく早く使い切るようにするため、特にスキンケアやベースメイクの液物は同時進行で何種類も使わず、使い切ってから新しいものに。ポーチの中や化粧ボックスを定期的に見直して、長期間使っていないものや、汚れているものは思い切って処分」を心がけているそうです。
各アイテムの劣化防止ポイント教えます。
捨て時を早める変色や臭いなどのコスメの劣化は、日々の使い方が大きく関係。そこで、アイテムごとの劣化防止ポイントを野水さんに教えていただきました。
■リップ、グロス
唇を清潔にしてから塗布することを心がけてください。唇に直接塗布する部分(チップやチューブ口)をしっかりふき取ってから、キャップを閉めること。
■アイカラー、チーク
パウダータイプは、水分、油分、皮脂や汗などがチップやブラシに付着していると、表面が硬くなる“ケーキング”という現象が起きやすくなります。また、パウダーなど固形のものは割れやすいので、落下などの衝撃にも注意を。
■マスカラ
中身が乾燥しないよう、キャップをしっかり閉めること。また、容器の口でマスカラ液をしごく時は、容器の口に付着して固まりやすいので、使用後はティッシュなどでふき取りましょう。
■ペンシルタイプのアイライナー&アイブロウ
しばらく使わないで置いておくと芯の先が白く硬くなる場合があります。少し削ればまた使用できますが、開封後長期間経っていれば、思い切って処分を。
■フェイスパウダー
雑菌が繁殖しやすくなるので、一度手やスポンジに取った粉は容器に戻さないこと。付属のパフやブラシは常に清潔を保ちましょう。
■ネイル
変色や粘度が上がる、分離などがあれば捨て時ですが、分離はボトルを振るなどして攪拌できれば使用可能です。容器の口でネイル液をしごくと、固まりやすくキャップが閉まりづらくなるので、使用後はふき取り、キャップをしっかり閉めましょう。
写真提供・取材・文/小林賢恵