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MAKEUP】【COLUMN

2020.03.26

欲しいのは「つや」。あなたのそれ、「てかり」じゃない?

こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ!

そのつや肌、顔をゴツゴツ見せていませんか?

数年前から始まった「つや肌ブーム」は衰えるところを知らず、年齢を問わず取り入れていますね。

「肌の色つやがいい」という誉め言葉があるように、肌のつやは健康感やイキイキ感に欠かせない条件なので、とっても大切。開催するメイクセミナーで「元気に見えるメイク法」を伝えるときも、元気のポイントとして肌のつやを挙げています。具体的には、化粧前に油分を含んだクリームやオイル、乳液などで肌がテカテカするくらい保湿すること。この後、薄くベースメイクをすると、肌全体にちょうどいいつや感が残ってくれます。

つや肌のつもりが「テカリ?」「汗ばみ?」になってるかも!?

ただ最近気になっているのは、つや肌をつくるベースアイテムが増えているためか、顔全体が過剰につやつやにしている人を見かけること。「オシイな~」という気持ちになります。

なぜなら、自然なつやはいいけれど、パーンと光を放つつやは、顔全体に必要ではないからです。

 

顔全体が、濡れたように光っていると、つやと言うより「てかっている」、もしくは「ぬめっている」もしくは「汗ばんでいる」ように悪目立ちすることがあります。

とくに気をつけたほうがいいのは、鼻の下。ここが光っていると、汗をかいているように見えます。しかも口と一緒に動く場所なので、光も動いて目立ちます。目立つから鼻の下が広く感じられ、それが老けて見えるのです。

強い光の隣には影ができて顔がゴツゴツすることも。

若いうちは肌全体がパーンと張っているから、全体がつやつやでも、まあカワイイ。

ところが加齢で顔に凹凸ができると、つやがゴツゴツ感を強調させてしまうことに、気づいているでしょうか。ツヤは光を放ちますが、光の回り方によって、顔の高い場所は場所をよりふっくらハリをつくるとともに、低い場所をよりへこんで見せるから。高い場所の隣は低い場所であるように、光の隣には影ができ、ゴツゴツ感がでてくるのです。

 

過剰に光らせない方が無難なのは、眉骨の上とこめかみなどへこんでいるパーツ。鼻の下や頬の下からフェイスラインにかけ光っていると汗をかいているように見えるので過剰な光はおさえた方が無難。

逆にたっぷり光らせてもいい場所は、目の近くを含めた頬全体と小さめのTゾーン(大きなTゾーンで入れると顔が大きく見せます)、上まぶたと顎先に小さく。また、目頭の内側と鼻の間の窪みを光らせると、クイっと窪みが深くなるので、鼻筋を高く見せる錯覚効果があります。

プチプラにも部分的なつや出しが得意なハイライターが充実。

顔全体は適度なつやに仕上げ、部分的にハイライターなどでつやを出せば、自然な「つや肌」になれます。

ハイライターは、すでに優秀なアイテムが出そろっていて、プチプラにも優秀コスメが充実しています。私が愛用しているおすすめは、セザンヌの二品。

スティックタイプのセザンヌ ハイライター01スティック状で、ファンデーションの前でもあとでも使え、淡いピンクを感じる自然な明い光を与えてくれます。

肌にパーンと光をいれたいときに重宝するのは、シャンパンゴールドのパウダータイプ、セザンヌ パールグロウハイライト01

つや肌は適材適所を知ることが大切。そして、ハイライターはひとつ持っていると便利ですよ。

 

撮影・文/山崎多賀子