食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり~。
裏技番外編1.「ポーチ」選びのポイントは、同じデザインで色違い。ファスナーポケット付きなら◎
私の20代から40代前半にかけての日々は雑誌の取材&撮影、京都・大阪・神戸でのヘアケア、ファッション&ジュエリーメーカーでのセミナー講師などの仕事で、月の三分の一、ひどいときは二分の一、もっとひどい?ときは、雑誌のまるまる1冊京都特集で、約2か月にわたるホテル暮らし(この間、東京に帰ったのは2回)と、出張多しでした。どんだけすさまじかったかは、羽田空港で〇〇画報の編集者さんが片道の、それも行先のすべて違うエアラインのチケットを5枚「なくさないでよ、間違えないでよ。帰りは私が持っておくから」と、渡してくれたことからお察しいただけるかと。ですから、旅支度はかなり早いと思いますし、長年の経験により、賢い旅支度ができるようになった気がします。
今日ご紹介したいのは、基本、ずぼらで面倒くさがりやの私が、きちんと整理整頓できるよう考え、完成した、家でも旅先でも「おんなじ~」状態の楽々メイクツール収納法。これ、裏技街道からずれているかもしれませんがお許しを。おせっかい根性丸出しで、お伝えしたいの。
私は、100円ショップを定期的にパトロールします。お目当てはポーチ(同じデザインの色違い。さらに欲を言えば、フロントにファスナーポケットがついているもの)。2色ゲットしたら、写真のように、BEFORE、AFTERでメイクツール(スポンジ、パフ、ブラシなど)を収納します。このお店で探す理由は、ポーチが汚れてきたら心置きなく処分したいから。もちろん多少の汚れは、ウエットな除菌ティッシュで拭き取りますよ。
さて、奥のブルーのポーチは、BEFOREのスポンジ、パフを入れます。ファンデーションなどの汚れを洗い落して、よく乾燥させたらこの中に。乾かすときは、直射日光をさけて洗濯ネットに入れて吊るしておくのもおすすめですよ。アイシャドウのチップも洗いたいときはこの方法がいいかもしれません。360度どこからも通気性をよくしたいですからね。
フロントに「ファスナーポケット」が付いているものにこだわる理由は、未使用=新品を入れておきたいからです。AFTERでよく使い込みくたびれたスポンジを処分したから、BEFOREの数が減ってきた…新しいもの出そうというときに、ポーチ内の移動ですぐ補充できるから。別の場所に保管するよりいいでしょ? スポンジやパフを洗うときは専用のクリーナーがいいけれど、旅先とかお出かけ先など自宅以外で洗いたいときは、石けんを使います。ファンデの色が出てこなくなったらすすぐタイミング。
手前のポーチはAFTERを収納。BEFOREのストックがあるし、毎日毎日洗うほどではないから、3~4個くらいためて洗うので一か所にまとめておきたい。でも目に触れる場所はちょっと。。。旅先なら、ティッシュにくるんで保管もよしですが。。このポーチがあると便利、快適だと思いませんか? フロントのファスナーポケットには、チーク用ブラシやアイシャドウ用ブラシなどを。旅先でブラシを洗いたくなった場合、液体ソープとかでは心配…部屋にはこれといった洗剤がなかったら、ティッシュで丁寧に汚れを拭き取るか、シャンプーという方法もありますが、あまりおすすめしません。きれいな仕上がりのためには濡れている状態のときに、清潔な指先で毛並みを整えるように心がけています。
家でこうしてメイクツールを収納しておけば、中身の数を減らしたとしても、そのまま旅支度にポン! 楽でしょ~おすすめです。
裏技番外編2.ミニポーチには紛失しやすい仕事の必需品「身だしなみ」セットを入れて、旅のお供に。
100円ショップに行くと、ドーンと大人買いしても支払える金額だから、メインとなるポーチと「おそろ」のミニサイズのポーチも買うようにしています。この中には爪切り、デンタルフロス、消毒用アルコールジェルを入れています。以前は、これらをメイクポーチに入れていたけど独立させました。
このミニポーチは東京の仕事のときのスター選手だから、旅支度にもこのままポン! 以前の私は「あれがない、どこいった? 時間がな~い!」と、外出前にバタバタということが多かったけど、自分の世話は自分でやるしかないと(この先はわかりませんが‥‥‥)、単純でわかりやすい方法を日々生み出しております。みなさまのお役に立てれば幸いです。
文・写真/吉田ゆう子