食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり~。
目元にはグリーンを自然に溶け込ませ 締め色にGOLDな光沢感をプラスする
12月は、みなさん何かとあわただしい日々をお過ごしかと思います。お出かけする機会も増えているかと…さぁ、好きな服を、好きな小物を身に着けて2018年の最後の月を駆け抜けましょう。
今回は、私のファッションスタイル×アイメイクのルールで恐縮ですが、こういう方法もあるんだと、思っていただけたら幸いです。
裏技! アイシャドウは指先でのせて。
パーティ、忘年会など着席スタイルの着こなしは、上半身を華やかに見せてくれる明るい色のブラウスを主役にします。反対に、立食パーティやスタンディングバーで一杯なんてときは、デザイン性のあるロングストールを羽織るようにしています。今回はアニマル柄をセレクトしました。明るい色もアニマル柄も顔周りが暑苦しくならない! 昭和にならない! オバチャンにならない! そんな粋に見せるためのメイクの裏技は、目元ひと塗りで完成。
数あるアイシャドウパレットから選んだのは「10秒で、ずるい目もと」のキャッチコピーでおなじみ、ひと塗りでグラデが決まる10秒アイシャドウとして、飛ぶように売れている、花王 ソフィーナ のオーブ ブラシひと塗りシャドウN(¥3,700・税別/花王)。
何かと忙しい年末は、こういう「時短」もできるアイシャドウパレットを味方につけることを、おすすめします。
ちなみに、リップメイクもなめらか質感ひと塗りルージュHC01がマッチします。
ほんのりと色がつき透明感抜群、口紅よりは軽く、色つきリップクリームよりしっかりの絶妙な質感が、この2つのスタイルの口元には似合うんです。
写真のエメラルドグリーン色のブラウスを着るときは、顔周りに動きを出すべく立体感のあるイヤリング(あえて同系色に)を。ならばメイクにもグリーンを取り入れたい。ただし、発色性が高いもの、単色塗りはNG→もっさりしそう。スキントーンに近いベージュを組み合わせて、グラデーション塗りを。これで透け感アップ。使うのは、オーブ ブラシひと塗りシャドウN13。このグリーン、涼しげには発色します。もし、グリーンをはっきり出したいなら、グリーンのシャドウを指先にとり重ねていきます。黒目の上あたりにブラシではなく指先ですよ、これが裏技!まぶたに透明感があるぶん、フレームはしっかり締めましょう。ラインにパーリィなブラウンを細く。太くいれるのはNGです。
勢いのあるローズピンクのアニマル柄は 目元にシースルーなピンクで軽やかさを
着る人の個性をより引き立てて、存在感をもたらすのがアニマル柄の特徴。写真のロングストールは神戸出張の際に、芦屋市の人気ファッションブランドのショールームで一目ぼれして手に入れた1枚。関西では花柄や水玉と同じ感覚で、この柄は市民権を得ているけれど、東京では…まだ…色は、神戸の女性が好むお洒落なローズピンクですが…と、悩んでしまい、クローゼットで眠っていた時代もありました。が、この冬は着こなしたい。
ローズピンクとグレーの濃いアニマル柄(笑)を、上品でモダンな柄という方向にもっていくために、アクセサリーはグレーの輝きを。グラデーションパールをプラスします。そして、着こなしのキーカラーは「ローズピンク」に合わせて…ダメダメ、その色を合わせると林家パー子さんのような大人可愛い! になってしまう。アニマルでもクールビューティを目指したい。秘密兵器のアイシャドウカラーは、シースルーピンク。
選んだのは、オーブ ブラシひと塗りシャドウN SC01シースルーピンク。シースルーな質感で洗練度を極めたい!首から下がパンチが効くから(笑)顔まわりは柔らかい見え方に、軽やかさを大切にしましょう。エメラルドグリーンのブラウスの時と同じように、顔全体がぼやけないように目のフレームを囲みましょう。このパレットの繊細な輝きのある明るいベージュのパウダリーライナーを使用。こちらは目の際に、チップ+指先使いでやや太目に、それが裏技。ピンクがヌケ感があるので、バランスをとるようにしたい!こんな、我流メイクルールですが、お役に立てば幸いです。
文・写真/吉田ゆう子