イケメン社長ファイルNo.5 Kazamidori代表取締役社長 久保直生さん
子どもたちが環境によって夢を諦めない世界にしたい!
僕が手掛けているのは、「土と根」という離乳食のブランドです。僕は子どもたちと遊ぶのが大好きなんですが、まだ結婚もしてないし、子どももいません。皆さん、なぜそんな僕が離乳食をビジネスにしているのか不思議に思うようですね。
約2年前、幼児教育の分野で仕事をしたいという思いが強くなり、大学4年の時にKazamidoriを創業しました。なぜ今、幼児教育なのか、しかもまだ学生で、「人の親」にもなっていない僕が…。様々な経験や出会いなどを通して、僕の中で、「子どもたちに何かを理由に夢を諦めずに生きてほしい」という気持ちが、起業の原動力となりました。
高校時代に経験した生徒会長やアメリカ留学で、幼児教育の重要性に気づく。
そのきっかけとなったのが、高校で生徒会長をしたり、G1カレッジの代表、アメリカ留学中に見聞したことなどから得た気づきでした。
多様性が叫ばれて久しくなりましたが、留学生活を送ったアメリカと同じように、日本にも依然として教育格差や、生まれた環境における格差があります。
僕自身は大好きな学校に小学校から大学まで通い、多くの友人たちに囲まれて勉強、遊び、部活動などに全力で向き合っていました。その一方で、生まれた環境や親の所得のために、行きたい学校に行けなかったり、やりたいことや、なりたい自分を諦めざるを得ない同世代の若者や小さい子どもたちがいることを知ったとき、衝撃を受けました。
こうした現実に向き合うためにどうしたらいいか、悩み、考えて出た答えが乳幼児期の環境作りに向き合うことでした。
余裕ある子育てを支援する離乳食をブランディング
大学の専攻は国際経済でしたが、幼児教育や教育学を学び始めました。0歳から6歳までの間の環境や育ち方が、その子の人格形成に大きな影響を与えること、子どもにとって大切なのは保育者たちの「押し付け」ではなく、あふれ出る好奇心や感情を周囲の大人たちが見守ること、一方で現代の日本では、こうした環境で子育てをすることが難しい状況にさらされていることも知りました。
さらに、友人たちのつてを頼って1000以上の育児中の家庭にお邪魔して子育ての現実を見せてもらい、育児の課題や悩みをヒアリングしました。
そこで浮かび上がってきたのが子育て中のパパ・ママが、赤ちゃんの離乳食に対して抱く負担が大きいことでした。多忙な日常で、離乳の始まった赤ちゃんのためだけに少量の離乳食を毎回作ることは、大変な作業です。育児を担う親が余裕を持って子育てをできる社会があってこそ、子どもたちも夢を持って自分らしく生きることができるはず、との希望も込め、起業を決意したのが大学4年の時でした。
こうして誕生したのが当社Kazamidoriの離乳食ブランド「土と根」です。オーガニック食材を使った冷凍の野菜キューブの離乳食では、簡単に解凍することができ、素材の味が生きています。何より野菜が苦手なお子さんが喜んで食べてくれると言ってもらえるのが嬉しいですね。
-若きイケメン社長の新たなビジョンと夢については、後編で語っていただきます!-
イケてる久保社長 前編診断
子どもたちの夢を支えるために、ママの時間を確保したいという久保社長、現代社会の抱える問題に立ち向かう行動力と先見性にイケメン偏差値82(編集部調べ♡)
商品画像提供/Kazamidori 撮影/塚田亮平 取材・文/三尋木志保