イケメン社長ファイルNo.4 アルデバラン代表取締役社長 暮部達夫さん
日本は、美しい国そして美しい素肌を作る化粧品の原料が眠っている!
「きっかけは母の創業した家業だったから、というだけなんです。当社の母体であるクレコスは1993年、化粧品の販売員をしていた母が立ち上げた化粧品会社です。大学生だった私は、手伝いからはじめ、気づいたら四半世紀以上が経っていました。
オーガニックコスメと言う言葉がなかった当時から、パラベン等石油系の成分を極力使わない処方で製品化し、全国の農家の方たちと繋がって原材料の開発をしていました。起業時はナチュラル系の原材料はほとんどなく、原料会社も持っていないので、全国を歩き農家のみなさんと交渉をし、原材料を分けていただいて原料化すると言う、今では割と当たり前になっていることが当時は少なく、大変な作業でした。
そのような中で、『化粧品を作ってほしい』という要望があり、10年前に創業したのが、ナチュラル・オーガニックコスメのOEMメーカーである当社アルデバランです」
ナチュラル・オーガニックコスメの秘める可能性は無限。
「コスメの会社というと華やかなイメージを持たれることもあるのですが、原料を求めて北は北海道、南は宮古島まで日本中を飛び回っている毎日です。
現在関わらせてもらっている北海道の浦幌町。人口5000人の小さな町は、ハマナスの花の名産地です。ハマナスを原料にしたコスメを作っているのですが、人口が減って高校が閉校されるなど、若者が地元から離れて行かざるを得ない現実がある。そこで、子どもたちに自分たちの町に愛着が持てる教育をし、将来地元で仕事ができるように工房を作り、町の発展にもつながる……という課題解決に取り組んでいます」
コスメを通してみんなが笑顔になれたら嬉しい。
「コスメを通して多くの人が繋がり、笑顔になるのを見届けられることがこの仕事の醍醐味です。
新潟でエステサロンと物販の店舗をしていたのですが、地元の障がい者施設の方が来て、障がい者の就労支援作業の中で出る木くずを使って何か商品ができないか、と相談されました。そこで、地元の越後杉の木くずが沢山出るという事でしたので、障がい者の方に蒸留の作業をやっていただき、誕生したのがオーガニックなファブリーズ、『熊と森の水』です。
ここから『障がい者の就労支援』というライフワークができました。また、東日本大震災以降、被災地の障がい者施設の復興支援を7年間ほど続け、様々な商品作りやブランディングもしました。
日本各地の自然から生まれたコスメが、誰かの素肌を美しく健やかにして、様々な社会課題の解決の一助となり、やがてみんなが笑顔になる……。
日本の自然は美しく素晴らしいと、しみじみと気づかされ、もっと頑張らなくては!と、自分を奮い立たせている毎日です」
イケてる暮部社長 前編診断
ナチュラル&オーガニックなコスメで社会の課題解決を目指す暮部社長、イケメン偏差値82(編集部調べ♡)
商品画像提供/アルデバラン 撮影/塚田亮平 取材・文/三尋木志保