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COLUMN】【Inner Care

2020.06.12

膀胱炎予防&美肌&オーラルケアにも効く!クランベリーパワー

クランベリーのパワーを探ってみた。

ステイホーム中、なぜか人生初の膀胱炎になった私。想像以上にお腹も痛くてこんなにツライとは…(涙)。お医者さんの「女性に多い病気だし、クセになるから気をつけてね」のひと言に「まずい、もう二度となりたくない!」と予防法をアレコレ調べたところ、クランベリーがいいという事実を発見! 早速、そのパワーについて、クランベリーの力を長年研究されている、キッコーマンの和泉亨さんにお話をうかがいました。

和泉亨(いずみ・とおる)さん キッコーマン ニュートリケア・ジャパン 生産・品質管理部長 クランベリージュースやサプリメントをはじめ、数々の商品の企画開発を担当。薬剤師の資格を持ち、また農学博士も取得。さまざまな食品成分の効果効能に精通する。
和泉亨(いずみ・とおる)さん キッコーマン ニュートリケア・ジャパン 生産・品質管理部長 クランベリージュースやサプリメントをはじめ、数々の商品の企画開発を担当。薬剤師の資格を持ち、また農学博士も取得。さまざまな食品成分の効果効能に精通する。

【クランベリーの力1】データで一目瞭然!抗酸化成分ポリフェノールの宝庫。

クランベリーとは北アメリカの寒冷地に生育するツツジ科ツルコケモモ亜属の果実。古くからインディアンの間では、生薬として重宝されてきたそうです。その実はとても酸っぱくて渋みが強いため、生食には向かず、ジャムやジュースで摂るのが基本だそう。

「この強い渋みがまさにポリフェノールが多いことの証。ポリフェノールといえば、活性酸素を除去する働きで知られています。この下のグラフを見ると、他の果実に比べて群を抜いて含有量が多いことがわかります。クランベリーには『プロアントシアニジン類』と呼ばれるポリフェノールが豊富に含まれており、抗酸化作用も高いことがわかっています」(和泉さん)

抗酸化といえば、アンチエイジングに欠かせないキーワード!

ちなみにポリフェノールの種類は異なるものの、100%のクランベリージュース80㎖に含まれるポリフェノールの量は約190mg。ポリフェノールの種類は違いますが赤ワイン4~6杯に匹敵するそうで、かなり効率的に摂れることがわかります。

【クランベリーの力2】肌のハリアップ&目尻のシワ改善、頬の赤み抑制も!

肌への効果の中でも特に実感が高いのが、ハリ感のアップだそう。

「30代の女性に高濃度クランベリージュースを4週間摂取した際の肌状態の変化を検証したところ、特にハリ、シワやたるみ改善に効果が見られたという報告があります。さらにもうひとつ、殺菌効果により頬の赤みが抑えられることも実証されました」(和泉さん)

紫外線が強くなる季節、日焼けによる赤みや肌トラブルのケアにもいいそうです。

【クランベリーの力3】果汁100%なら1日に80㎖を目安に飲む。

ちなみに効率よく摂るには、クランベリー果汁100%のジュースを1日に80㎖飲むのが目安だそう。果汁65%なら125㎖果汁50%なら160㎖が目安になります。朝晩いつ飲んでもよく、冷やして飲んでもOK。手軽に続けられますね。

【クランベリーの力4】膀胱炎予防&再発防止効果も!

私が個人的にかなり気になっている膀胱炎の予防効果については…。

「クランベリーの特徴成分に『キナ酸』という成分があります。クエン酸やリンゴ酸と同じ有機酸類ですが、このキナ酸が肝臓を経由して馬尿酸とよばれる成分に変化して尿路へ排出される過程で、尿の酸性化や細菌を抑制することがわかっています。これが膀胱炎の予防につながり、JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2015にも高齢女性(閉経後)の膀胱炎の再発防止効果があると記載されています」(和泉さん)

【クランベリーの力5】オーラルケアにもいい!

クランベリーのパワーはまだまだ! 先ほどのプロアントシアニジンには口内や消化管を健康に保つ働きもあり、歯周病の原因となる口腔細菌やピロリ菌の付着抑制にも効果があるとか。

まさに美と健康の強い味方。私は膀胱炎がクセにならないよう、毎日せっせと飲んでいます。1カ月後の肌ケア効果がどう現れるかも今から楽しみ!です。

 

資料提供/キッコーマン 写真提供・取材・文/杉浦凛子