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COLUMN】【Inner Care

2020.04.28

アニバーサリー検診で女性ホルモンを一生の相棒に。

女性ホルモンを知ることは自分を知ること。

女性ホルモンの変化で、女性は心も身体もコンディションが変化します。PMSや更年期障害などに悩む人は少なくありませんが、どう改善したらいいのでしょうか? 婦人科医の成城松村クリニック院長、松村圭子先生におうかがいしました。

松村圭子(まつむら・けいこ)医師
成城松村クリニック院長 広島大学医学部卒業後、大学病院勤務を経て成城松村クリニックを開院。月経トラブルや更年期障害など、女性の不調や疾患の治療を行う。「女性にやさしいクリニック」を目指し、看護師、受付もスタッフは全員女性で構成。安心して相談できると評判を呼び、地方から訪れる患者も多い。クリニックでの診療のほか雑誌やweb等のメディアでも活躍し、著作も多数。
松村圭子(まつむら・けいこ)医師 成城松村クリニック院長 広島大学医学部卒業後、大学病院勤務を経て成城松村クリニックを開院。月経トラブルや更年期障害など、女性の不調や疾患の治療を行う。「女性にやさしいクリニック」を目指し、看護師、受付もスタッフは全員女性で構成。安心して相談できると評判を呼び、地方から訪れる患者も多い。クリニックでの診療のほか雑誌やweb等のメディアでも活躍し、著作も多数。

「まずは自分のリズムを知ることが大切です」と松村先生。そのためにおすすめするのが、基礎体温を計って生理サイクルを記録したり、日記をつけること。

自分のリズムや体調の変化を客観的に見ることが大事。どんなタイミングでどんな症状が出るということがわかっていれば、“今はそういう時期”と割り切れるし、また“このあたりは、人に会わないでおこう”“静かに過ごそう”など、対処ができます。うまくいかないことがあっても“ホルモンのせい”と思えば、気もラクになります」(松村先生)

その他に生理周期を記録・管理できるスマホ用のアプリなどを利用するのもアリ。とても手軽なので、日記が3日坊主になっちゃう人にもおすすめです。

積極的にクリニックに相談を。

どんな不調や病気にも言えることですが、症状が深刻化する前にお医者さんに相談することは、改善の近道になります。

「PMSや更年期の症状は多岐に渡り、個人差があります。自分に合った対処法を見つけるためにも、早めに婦人科医に相談してください」(松村先生)

PMSなら、低用量ピルを使ったり、漢方薬、サプリメント、プラセンタなど治療法もさまざま。更年期の症状にはホルモン補充療法(HRT)も注目されています。きちんとクリニックにかかることで、その人の症状や希望に合わせた提案を受けることができます。

なによりも、自分の心にだけ秘めて悩んでいるよりも、お医者さんに相談することでラクになれるはずです。

アニバーサリー検診のすすめ。

女性ホルモンと上手につきあっていくために、松村先生がもうひとつおすすめするのが、定期的な検診です。

「女性ホルモンに関係する乳がんや、初期には症状がほとんど出ない子宮頸がんは、年に1回検診を。検査の内容はクリニックごとに異なりますが、ホルモン検査では、採血によってホルモンの数値がわかります。定期的に検診を行うことで、自分の状態を把握するのに役立ちます」(松村先生)

年に1回なら、そんなに負担でもなさそう。誕生日など、なにかの記念日に合わせて検診を受けるという習慣をつけるのも良いでしょう。

 

健康は幸せの源。自分の身体を大切にすることで人生は豊かになります。そのためにも、女性ホルモンを味方につけましょう!

 

写真提供・取材・文/小林賢恵