イケメン社長ファイルNo.5 Kazamidori代表取締役社長 久保直生さん
前編に続き、24歳の若き久保社長に未来への思いをうかがいます!
パパ・ママたちの育児にゆとりを。その先に見える子どもたちの「好奇心」と「自己肯定感」。
生まれた環境による格差で、将来の夢を持てなかったり、行きたい学校に行けない子どもたちが日本にたくさんいるという現実に向き合うため、幼児教育や社会学を久保さんが学んだのが、大学生活の後半でした。
幼少期、特に0歳から6歳までの育ち方や環境で、人格形成の基礎に影響を与えるとされていること。自己肯定感もこの時期の環境が大切であること。それらを知り、「どんな環境に生まれ育っても、夢を持つことのステキさを誰もが平等に持てる社会を作りたい。そのために、離乳食作りにかける時間と手間がなくなるだけでも、育児に精神的・時間的余裕が生まれるのでは」と、この分野での起業にチャレンジしたのが大学4年生でした。
若い時期の失敗は人生の糧になる。今、起業しない理由はない。
「なぜ、22歳(当時)という若さ、しかも学生が起業するのか?」と聞かれましたが、僕の中ではライフミッションである幼児教育や、生まれた環境による格差のない社会を作っていくことにもはや早いも遅いもなかったからです。若い時期に失敗しても、それは次のステップにもつながるはず、という思いがあったので、迷いはありませんでした。
離乳食の原材料となる野菜農家に自ら電話をかけ、熱い想いを語ったことも。
冷凍キューブの離乳食の展開にあたり、大切にしたかったのはまず、ママたちが安心して我が子に食べさせることができる食材を使い、余計なものを使わなくても美味しく、栄養価の高いものを作るということでした。
そしてこれを食べた赤ちゃん、子どもたちに「美味しい!」と感じてもらうこと。管理栄養士のアドバイスを得つつ、原材料となる野菜農家さんを探し、電話をかけて僕たちのビジョンや夢を何時間も語り、意気投合してくれて話がまとまったということもありました。
でも、実際に動き出すと、厳しい現実に直面することも。「少子高齢化の時代、幼児向けビジネスで見通しはあるのか」と、投資家から難色を示されたこともありましたが、多くのご家庭に僕たちの想いを届けることができています。
嬉しいのは、「野菜嫌いの子どもが喜んで食べてくれる」「離乳食作りから解放された時間で、自分のことをする余裕ができ、子育てにイライラすることが減った」「簡単・時短なのに手抜きをしている感じがしない」と言ってもらえることです。
名前の由来である「真っすぐ、実直に生きる」-曾祖父が遺したコトバに恥じない人生を歩みたい。
現在当社はインターンを含めて6名ほどで運営しています。経営者として心がけているのは「サーバントリーダーたれ」ということ。これは僕の通っていた青山学院の教えでもあるのですが、組織を運営するにあたり、トップダウンで何かを決めるのではなく、皆の背中を押しつつ、組織に仕えるリーダーでありたいと思っています。
また、「直生(なお)」という名前の通り、真っすぐ生きていきたいと思っています。将来は、当社を子ども向けビジネスの領域で大きくし、離乳食だけでなく託児や幼児教育なども展開したいと考えています。
そして起業のきっかけとなった「生まれた環境に限らず、誰もが夢を持ち、充実した人生を送ることのできる社会」を実現したいです。
小・中学校はラグビー部、高校はテニス部、大学では体育会スキー部の副主将をしていたのでスポーツも大好きですし、暮らしているシェアハウスの仲間たちも、皆、個性あるユニークな奴らばかり。今はこうした同世代の仲間たちと互いに刺激しあって過ごすことが楽しいですが、いつか僕自身の家庭を持って、子どもも欲しいですね。
イケてる久保社長 後編診断
「ゆとりある育児が、子どもたちの自己肯定感に繋がる…」課題解決に向け、熱い想いを語る真摯な仕事ぶりと、公園で遊ぶ無邪気な姿のギャップに、イケメン偏差値88(編集部調べ♡)
商品画像提供/Kazamidori 撮影/塚田亮平 取材・文/三尋木志保