美容室に行きにくい今。白髪問題のアンサー<髪型編>
生え際や根元など、目立ってきた白髪がどうしても気になる。<前編>では、自宅で手軽に使える白髪対策アイテムや、白髪染めのサイクルを伸ばすことができるカラーリングについてご紹介しましたが、今回はさらに攻めた白髪対策について、白髪染めマスターこと『SHEA.』佐藤幸治さんに、お聞きしました。
おこもり美容の新定番!? 白髪を家で染められて、しかもサロンのカラーを邪魔しないシャン&トリがあるんです。
――髪用コンシーラー以外に、家ですぐに白髪をケアできるアイテムはありますか?
「染料が入ったトリートメントで、使い続けていくうちに、自然に白髪カバーできるアイテムがありますよ。
『ケアテクト トリートメントリタッチ(ナプラ)』は、シャンプー後にトリートメントする要領で、髪を補修・補強しながら、少しずつ色付けしていくものです。3日ほど続けて使用していくと、白髪も目立たなくなります。市販のホームカラー剤に比べ、サロンでのカラーリングにあまり影響ない点も◎」
白髪隠しのヘアアレンジはローポニーテールが推し。
――白髪が目立ちにくいヘアアレンジは?
「基本的に生え際、分け目が見えないほうが白髪は目立たないので、おすすめするとしたら低め位置で結ぶローポニーテール。高い位置のポニーテールだと、トップの白髪は見えにくくなりますが、その分、襟足など生え際の白髪が目立ってくるので注意してくださいね」
伸びてきた白髪は“レイヤーヘア”で目くらまし。
――だんだん美容室に行きやすくなっては来ましたが‥‥こまめに白髪染めに行けそうもない今、白髪を目立ちにくくする髪型ってありませんか?
「それならレイヤーヘアがおすすめです。髪に段差ができるヘアデザインなので、伸びてきた白髪を見えにくく、目立ちにくくすることも可能なんです。
白髪が伸びてきたとき、特にどのあたりから気になりますか?」
――やっぱり生え際やもみあげのあたり。それにトップの分け目も気になります。
「そうですよね。生え際や分け目は、白髪が見えやすい部分でもあるので、そこをいかにカバーするかが大事です。顔まわりをレイヤーにカットしておくと、白髪が伸びてきても、生え際やもみあげに髪が被さってくるので、根元の白髪が目立ちにくいんです。トップもレイヤーでカットしておくことで分け目がつきにくなり、必然的に白髪も見えにくくなります。
なかなかこまめに美容室に行ける状況ではないと思うので、次回のヘアスタイルとして、白髪を目立ちにくくするレイヤーヘアはおすすめですよ。それにプラスして、実はレイヤーヘアは若見えにも効果抜群なんです」
若見え効果も叶えるトップふんわりのレイヤー
――レイヤーヘアは若見えも叶えてくれるんですか?
「加齢とともに、どうしてもトップのボリュームが失われ、髪がぺたんと寂しげになっている方が多いと思います。そんなへたりがちなトップを、このレイヤーでカットすることで、ふんわりとボリュームアップさせることができるんです。分け目がつき、地肌が見え、老けっぽく見えてしまっていたヘアスタイルも、一気に華やかな印象になりますよ」
――白髪を目立たなくさせるだけでなく、若見えも叶える“レイヤーヘア”。まさに、今マストな髪型ですね!
「今季のトレンド的にもレイヤーデザインが注目されているので本当におすすめです。毛先に揺れ感がプラスされ、硬い髪質でも柔らかく見えるし、ニュアンスたっぷりのおしゃれな雰囲気に仕上がりますから」
白髪をカバーできると同時に若見えも両立できるレイヤーヘア。こまめに美容室に行けない今だからこそ、次回行った際にはぜひ試してみたいヘアスタイルですね!
写真提供/佐藤幸治 文/井上幸子