“ないなら自分で作り出すしかない!”と自宅にラボを作って開発
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“コロイドミネラル”と“AFA ブルーグリーンアルジー”という2つの古代成分との奇跡的な出会いを果たした「ナチュラルコスモ」の上林昌三さん。
自身の持病の症状もほとんどなくなってきたある日、大量のフケが奥様の頭皮から発生し、ひどいかゆみや抜け毛が起こったことが開発するきっかけになったと言います。何種類かのオーガニックシャンプーを試したものの一向にその症状は改善されず、これはいいシャンプーを作ってあげないとと……。2つの古代成分を健康食品として取り扱ううちに、AFA ブルーグリーンアルジーを使ったシャンプーがアメリカでは何種類かあるということを知っていた上林さん。これに、多くのミネラル分が入ったコロイドミネラルを混ぜればさらにいいシャンプーができるはずだと思いついたと言います。
そこから独学で資料などを読み漁り、シャンプー研究がスタート。2つの古代成分では補えない保湿を調べていくうちに出会ったのが、“ヘナ”、“シカカイ”、“アムラ”、“アワル”というインドの伝統医学、アーユルヴェーダに基づく4つの植物でした。
多くの植物エキスが入っているからいいというわけではない。
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これらの植物エキスを使ったシャンプーを作りたいけれど、カラーリングなどでも人気のヘナ以外のエキスはほとんど手に入らないし、あったとしても高額。そこでエキスを自ら抽出するために自宅にラボをつくりました。「自分で1から作った方が安心できるし、贅沢に使えるしね」と上林さん。
天然由来の溶剤に大量の原料を入れてエキスを抽出、それを丁寧にろ過するなどして精製していきます。今では、最大27種類の植物エキスを混ぜているそうで、その中の主なエキスはほぼ一人で抽出しているというから驚きです。「数多くの植物エキスが入っているからいいというものでもない。何をどう組み合わせるか、配合量をどうするかが肝心。何度も試作品を作っては妻や子供たちに試しました」。
1本使いでOKな、保湿力抜群のトリートメントシャンプー
自ら取り出した何種類もの植物&バクテリアエキス混合してできたのがこの3種類のトリートメントシャンプー。トリートメント名がつくように、コンディショナーなどを使わずとも髪が潤いツヤツヤになります。
オーガニックシャンプーは泡立ちにくいといいますが、NATURALCOSMO(ナチュラルコスモ)は肌への刺激を弱くするためにヤシの実由来の界面活性剤を使い、さらにその使用量を極力少なくしつつも、天然のサボニンなど泡立ち成分をもつハーブエキス入れることで、泡立ちもよく仕上がっています。しかも泡切れがいい。洗い上がりは少しごわつく気もしますが、ドライヤーで髪を乾かすと、びっくりするほどのサラサラになります。
![右◇髪をしっとりとまとめる「みだれ髪トリートメントシャンプー」(300ml ¥3,800・税別/三上) 中◇ハリやコシを与え、ボリューム感をアップさせる「ヘアミールトリートメントシャンプー」(300ml ¥3,800・税別/三上) 左◇カラーやパーマで傷んだ髪のダメージ回復に「風流トリートメントシャンプー」(300ml ¥5,000・税別/三上)](https://andcosme.net/wordpress/wp-content/uploads/2020/03/ph08IMG_3120.jpg)
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中でも僕がいちばん気に入っているのは、NATURALCOSMOを知ったきっかけにもなった「ヘアデザートスパ」(100g \6,000・税別)。ヘアケアラインの中でAFA ブルーグリーンアルジーが一番多く使われているのですが、頭皮乾燥を感じた時など、一度使用すると3日間はかゆみがなくなる凄さ。なんとこの商品、ヘアワックスとしても使える優れもの。しかも髪や頭皮だけでなく、顔などを洗うのにもすごくいいです。
ナチュラルコスモのラボに訪れて、このシャンプーが一人の男性によって作り出されたのに驚き、また、妻のため家族のために作り始めたというだけに、様々植物エキスを丁寧に抽出し、それを贅沢に使用しているところに感服しました。だからこそ、モデルさんや女優さんなど、美に気をつけている人などにも愛されるんだなと。
撮影・取材・文/楠井祐介