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HAIR CARE】【COLUMN

2019.09.30

何が一番ヘアスタイルにとって、ヤバいのか!?

消費税増税目前の今、これまで以上に美容やファッションの費用対効果に厳しいジャッジの目を向けなくてはならないのですよ!! と、最初に鼻息荒くスローガンをぶち上げておくが、では、何におカネをかけるべきなのか、といえば、これはどう考えてもヘア関係、ということになる。たとえば、ここに3万円あって、見た目をカッコ良くしたい、と思うならば、私ならば迷わず2万5千円を美容院代に払い、残りの5千円でZARAのワンピかユニクロのセットアップか古着を買うだろう。

それほど、髪型の印象というのは、オシャレにとって重要なのだが、ほとんどのみなさんが無頓着なのが、本当に残念。「若くてイケイケだったときのスタイルをババアになっても続けてしまう」ことの危険度は、さすがに洋服ジャンルでは少なくなったが、ヘアスタイルにおいては、まだまだ健在なのだ。

頭のてっぺんの生え際が薄くなっているのに、セミロングのダウンスタイルは「老い」をせっせと発信しているようなもの。なので、ある程度の年齢になったら、ショートが基本。そうなるとスタイルを保つために1ヶ月に1回は美容院通いをすることになるのだが、実はこの「頻繁にハサミを髪に入れる」ということが、「見た目」の印象を大きく左右することは知っておいた方がいい。

 

ハサミにより髪の先端は円形にカットされる。そんなミクロの世界なのに、人の目というのはそれを感知し、お手入れされている=オシャレ&洗練、という好印象を無意識に持ってしまうところが恐ろしい。私の現在の髪型はもみあげを少々刈り込んだライトなツーブロックなのだが、テレビ出演の時にはそこの所をメイクさんにハサミを借りて自分でカットする。なぜならば、そんな小さいお手入れの有る無しで、画面の印象が違って見えてしまうから。業界には、ロングヘアをキープしている歌手やタレント、女優がいるが、彼女たちがソレを保っているのは、2週間に1回の美容院通いで、髪にハサミを入れているからなのだ。

とすれば、何が一番ヘアスタイルにとって、ヤバいのか!? と言えば、ズバリ「経済的だし、ラクだから伸ばしっぱなしのダウンスタイル」という、巷の女性のあるあるパターンということになる。実は私、この原稿を銀座のオシャレカフェで書いているが、周囲の女性たちのほとんどが、この残念な「伸ばしっぱなし」ヘアだということに心を痛める。その一方で彼女たちの出で立ちはというと、高めのブランドバックを持ち、ツメにはきちんとジェルネイルが施されている。ネイル代はちょこっとデコって1万5千円。お願いだからそのカネで美容院に行ってくれ、と私は心の中で叫びましたとも!

 

ヘアケアといえば、シャンプー。この数年増えてきたのが、ノンシリコンを始めとするオーガニック、ナチュラル系のもの。私も必ず成分表示を見て、石油系ではなくアミノ酸系セレクトすることにしている。シャンプーの買い換えは、多くの女性の楽しみのひとつになっていると思うが、最近の私自身のヒットは、友人がプレゼントしてくれた、<モチモチ ボリューム シャンプー>という製品。モチモチという名の通り、オーガニック系には珍しい粘り感があるアワ立ちと、ちょっと仁丹(若い人は知らないよね)みたいな独特のハーブの香りが本気っぽいムードを醸し出していて心地よい。

そして、人気ブランド<THREE>のシャンプー&コンディショナーも優秀。京都の友人宅に泊まった時に風呂場で拝借したのだが、香りといい質感といい、巷のシャンプー体験の中でもベストに入るシロモノ。ちなみにその家の住人の女性は、ノーメイク派なのだが、こういう隠れたところで贅沢する心意気がカッコ良し。

 

スキンケアは、数年前からオイルブームだが、実はこのオイルこそ、ヘアケアのテッパンでもある。みなさん、つやつやの髪を手に入れるために、シャンㇷ゚ー&コンディショナーに気を使うが、「見た目」で言うならば、少女の髪のような天使の輪系のツヤはオイルでしか実現しない。お出かけ前に頭にオイルをシュッと一吹きするだけで、印象度アップなので、是非実行されたし。

文/湯山玲子 イラスト/ヒラノトシユキ