IKKO美の格言グランドフィナーレ~その五の2~「心の呪文 大丈夫、大丈夫」
いよいよIKKO「人生、美の格言」もついに最終回となりました。私の人生を支えてくれたもの、愛してやまないものなど、たっぷりの愛をお届けし、締めくくらせていただきます。ラストには私のアノ画像も掲載!
最後まで、絶対読んでね❤
本物だけが知っている、超一流のものが教えてくれること。
ヘアメイクとして独立した私は、“一流”と呼ばれるものの美学やこだわりが知りたくて、ハイブランドのものを集め始めました。超一流のものは、デザイン、縫製、ブランドの背景やショップの店員さんたちの対応、アフターサービスも含めて、こだわりの技術や真心が徹底していることを知りました。
こうしたものとともに過ごしていると、「このクオリティに見合う自分になりたい」と、自分を成長させることができます。そしていつしか、自分とものが寄り添うように自然と着こなせる、持ちこなせるようになっていく。こうした姿勢は仕事にも現れてくるように感じます。このプロジェクトが成功したら自分へのご褒美にあのバッグを買おう!など、自分をステップアップさせるためのモチベーションにもなります。
「着物は私という人間の裾野を広げてくれました。着物と帯のコーディネートは審美眼を養う最高の場です。着物を着るということは、日本の美、そして芸術と文化を身にまとうということ。着物から教えてもらったことは、はかりしれません。死ぬ気で着るもの、命をかけて追い求めるものが、この世にはあるのです」
「バービーはいつの時代も私のファッションリーダー。彼女の完璧なセンスと着こなしに、学ぶことがいっぱいです」
言わずと知れた名香たち。「香りという目に見えないものに、カルチャーショックを受け、集めてきました。香水たちは、女としての奥行を引き出してくれたように思います」
自分を大切にするために…心のビタミンは大事よ。
張り詰めた日々、私の心のビタミンが今はまっている韓国ドラマ。2匹の子どもたち(ワンコ)を抱いて、韓流ドラマの世界にどっぷりつかるのが、私の大好きな休日の過ごし方です。
私の愛する子どもたち。左からドゥース(2歳)、ペコ(7歳)男の子です。この子たちを抱いていると、心がキレイになっていくんです。可愛いでしょう!そう、私の宝物は家族、ファンの皆さん、スタッフ、そして二匹のワンコたちです❤
「大丈夫」の言葉に支えられ。
私の人生は決して順風満帆ではありませんでした。幼いころからコンプレックスに悩み、葛藤を抱えながらの思春期、そして不器用であるがゆえに人間関係や仕事で挫折し、体を壊し、絶望の淵に立たされたことも一度や二度ではありません。
しかし、この連載でご紹介したようにたくさんのご縁ある方たちとの出会い、美しいものとの出会いに励まされ、なんとかここまで生きてきました。
転んだ時、起き上がるパワーをくれたのは「大丈夫、大丈夫、あなたは運が強いわよ。大丈夫、大丈夫」という言葉。この言葉を呪文のように唱えると、私を見てくれている人たちの愛のまなざしを感じ、落ち込んだ心に再び灯が宿るのです。
「美しく生きる」これが、私が追い求めてきたこと。美容やメイク、ファッションはその一部ですが、すべてあわせて「美しく在ること」とは、すなわち「自分を愛して、正直に生きること」に尽きると思います。
私が、この言葉に支えられてきたように、今度は私が皆さんに贈ります。
「大丈夫、大丈夫!」
IKKOよりラストメッセージ
皆さん、ここまでお付き合いくださって、本当にありがとうございました。
私の生き様について語り明かした、私にとってもステキな時間でした。
「美」について、「人生」について、少しでも感じていただけたら嬉しいです。
これからも、皆さんに喜んでいただけるよう、「美学」を私の人生すべてを捧げて精進してまいります。またお会いしましょう。
皆で一緒に、「どんだけ~❤」で「アゲアゲ~❤」な人生を歩んで行きましょう!
感謝をこめてIKKO❤❤❤
撮影/宮﨑貢司 メイク/高場佑子 着付け/高橋惠子 ヘア/菊地好美
取材・文/三尋木志保