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COLUMN

2019.08.26

夢のままで終わらせない、フランス好きをライフワークに。松田尚美さん(前編)

心持ちが自由で、未来に光を感じながら、人生を謳歌している! そんな心地いい人たちが日々行っている、きれいの習慣や気持ちのいい習慣とは?

今回は、自由が丘「ブロカント」店主、松田尚美さんのライフスタイルに注目。前編では午前のきれいの習慣についてうかがいます。

松田・尚美(まつだ・なおみ)さん 2004年より、自由が丘でアンティークショップ「ブロカント」を営む。確かな審美眼のもと選んだフランスのアンティークを、良心的な価格で提供。ジャンクな遊び心も混じった、良質なセレクトが愛されている。
松田・尚美(まつだ・なおみ)さん 2004年より、自由が丘でアンティークショップ「ブロカント」を営む。確かな審美眼のもと選んだフランスのアンティークを、良心的な価格で提供。ジャンクな遊び心も混じった、良質なセレクトが愛されている。

シャルル・ド・ゴール空港を勇ましく行くドアから始まった、アンティークとの暮らし。

フランス好きは10代のころから。雑誌「オリーブ」を眺めては、限られたお小遣いを握りしめて、東京のすてきな雑貨店やインテリアショップを巡っていた松田尚美さん。大学でインテリアを学びながら、ダブルスクールで花も習いはじめ、その先生が花器として使用していたことから、アンティークに興味を持ちはじめます。

本気になったきっかけは、夫とパリを訪れたときのできごと。蚤の市はため息が出るような宝の山でしたが、欲しいものをすべて持ち帰ることは不可能。泣く泣くブリキのジョウロひとつをスーツケースに収めて、シャルル・ド・ゴール空港に向かったところ……アンティークのドアをかついで持ち帰ろうとする日本人の女の子に遭遇。そのガッツに唖然とし、勇気づけられ、がぜんやる気が出たといいます。

コンテナ船で荷物を送る方法を人から教えてもらい、フランスを訪れては、いつか役に立てばという軽い気持ちで、せっせとアンティーク集めに精を出しているうちに、自宅がパンク寸前に。そこで夫に店を開くことを提案され、思いがけずアンティークショップを始めることになりました。今年15周年目を迎えた店は、松田さんの魅力的な人柄とセンスで、いまやすっかり自由が丘に根付いています。

6:30 温かいカフェオレで身体を起こす。

フランスのカフェオレには、ずっと憧れを抱いていたといいます。

「朝はミルクたっぷりの濃いめのカフェオレで、身体を目覚めさせます。カフェオレボウルの代わりに愛用しているのが、アメリカのインテリアブランド『ジョナサン・アドラー』のマグカップ。おひさまみたいなこの絵柄、朝からニッコリ笑顔になれそうでしょう?」

8:00 必ず床掃除をする。

できるようでなかなかできない掃除を、松田さんは日々実践しています。

「愛犬の毛が抜けるため、どんなに忙しくても毎朝必ず床掃除をします。自宅では掃除機をかけて、店ではイギリスのアナログなブラシで掃き掃除。一日でも掃除できない日があるとモヤモヤします。できることをどんどんやるのは、子どものころからの習慣で、やることをやってから、のんびりしているのが好き。厳しく育ててくれた両親のおかげかもしれません」

10:00 お茶を淹れる。

「冷え性なので、夏も身体を冷やさないようにしています。寒さを感じたらすぐに、いつも持ち歩いているレッグウォーマーや羽織りもので身体を温めます。温かいお茶もそう。冷えたらすぐに、あったかいものを一口身体に入れたいので、250ミリリットルのミニボトルでお茶を携帯。お店でも毎朝10時はお茶の時間と決めて、スタッフと一息つくようにしています」

作家もののガラスの急須と器、そしてこの日いただいた漢方茶は、ショップ2階で扱っているセレクトアイテム。

「漢方茶はお湯を注ぎ足して、何度もいただけるのがいいんですよ」

お茶を淹れる美しい所作には、松田さんの丁寧な暮らしが垣間見えました。

 

後編では松田尚美さんの午後の習慣を紹介します。

松田さんのお店「BROCANTE」

東京都目黒区自由が丘3-7-7 電話:03-3725-5584 営業:13:00〜18:00 休:火・水曜
東京都目黒区自由が丘3-7-7 電話:03-3725-5584 営業:13:00〜18:00 休:火・水曜

撮影/松村隆史 取材・文/間中美希子