世の中、やってはいけないことなんて、実はそんなにないのですよ。（第9話）

2019.12.30

＜母のインスタを覗き見する＞「恋愛の亡霊」がうごめくのを確かに感じた。（第8話）

2019.12.23

ひとり残されるとだんだん腹が立ってきた。母も、弟も、みんな出て行く。いろんな気持ちが押し寄せてきて苦しかった。（第７話）

2019.12.16

「圭とは別れて」声が震えそうになるのを抑えて、そう告げた。それを言うのがやっとだった。（第６話）

2019.12.09

息を潜めて学校生活を送る羽目になった。その時の苦々しさを思い出した。大人になってもこれか。（第5話）

2019.12.02

「私、あの子、嫌。ママ、早く帰って来て」、子供みたいなことを私は思った。（第４話）

2019.11.25

母は私たちにとって、家にいて当たり前の人だった。人生は案外「別の人生」と隣り合わせなのだろうか。（第3話）

2019.11.18

母の浮き沈みのない性格のせいか、その存在をさほど気にせずに生きてきた。いなくなると却って気になり始めた。（第2話）

2019.11.11

「私はもともと、猫は大嫌いなの」と母が言い切ったのを聞いて、ちょっと震えた。嫌いだなんて…。（第１話）

2019.11.04

彼女が切り出した別れを、そのまま受け入れた。思いやりのようで、なんのことはない、僕自身が楽になりたかったのだ。（最終話）

2019.10.28