紫外線カット効果のあるサングラスをつい買ってしまった。
まぶしがりで目をひそめることが多く、その表情のクセがシワにつながるかも!? そんな恐れと、サングラスをかけて颯爽と歩く女性の姿に憧れて、季節に関係なくサングラスを使うようになって20年くらい経つ。そんな私が気になった美容都市伝説が「肌の紫外線カットをしていても、紫外線が目に入るとシミが増える」というもの。初めて耳にしたのは15年くらい前か。ちょっとお高かったけれど、紫外線カット効果の高いレンズのサングラスを新調したっけ。果たして、目から入った紫外線はシミを増やしたり濃くしたりするのか。ビューティサイエンティストの岡部美代治さんに教えてもらった。
夜行性マウスから導き出された、人間とは無関係のデータから生まれた伝説。
「あり得ない!! このウワサの出所は、いつもは日に当たらない夜行性のマウスのデータ。人間の目に紫外線が入ったとしても、その影響で肌が日焼けしたりシミが増える心配はありません!」と、キッパリおっしゃる。
「そもそもマウスのメラノサイトは真皮に存在し、メラノサイトが表皮にある人間とは違う。動物実験の結果が、そのまま人間に当てはまらない場合もある」とも。
「肌に影響はないけれど、強い紫外線が大量に目に入ると網膜にダメージをもたらし、視力障害を起こすことはある。そう、目そのものには紫外線は影響があるので、守る必要あります」と。
続けて、「強い日差しに目を細めると眉間にシワが寄り、それがクセになると定着しやすくなってしまう。だから、日差しが強いときには、紫外線カット効果のあるレンズを用いたサングラスをかけることをおすすめ」
そうか、私が大枚はたいて紫外線カット効果のあるサングラスを購入したのは大正解だったのだ。
美肌づくりにつながる!サングラスでお洒落を楽しむこと。
「そのサングラスを選ぶときには、実用性だけではなく、ファッション性もポイントに。お洒落を楽しむことは女性ホルモンの活性化につながり、美肌づくりに役立ちますから」
シミ防止は日焼け止めに任せて、目の健康維持とひいては美肌につながるお洒落度アップはサングラスに頼っちゃおう。
取材・文/N・ピギー