10年以上前に気づいた「アレ、顔が赤い?」
かれこれ10年以上前にさかのぼりますが、いつもの洗顔後、鏡に映った顔を見て「アレ、なんか顔が赤い…?」が始まりでした。
実は私デトロイ子は、学生時代から女性誌の読者モデルをしたり、美容雑誌でコスメ知識を披露していたほどの大の美容好き。肌トラブル発見となればすぐに有名な美容皮膚科を数件受診しました。が、顔の赤みの診断では「気のせいでしょう」とか、はっきりとした回答がないままドクターズコスメの類を勧められたりするだけでした。
「酒さ(シュサ)」ってナニさ?
ドクターホッピングしているうちに2年間くらい過ぎたでしょうか。顔の赤みは日によって強かったり、気にならない程度だったりでした。2人の娘の子育てに夢中な時期でもあり、洗顔時以外はそれほど気にならないというか、「そのうち治るでしょ」っと自分に言い聞かせていたように思います。
そんななか、子どものアレルギー治療で通っていた、アレルギー専門のクリニックの先生に子どもの診察のついでにふと自分の悩みを尋ねたところ、顔をじっと見た先生はひとこと「酒さ(シュサ)だよ」。
聞きなれない病名に首をかしげる私に向かって、「外国人の赤ら顔、あれだよ」。一生治らない難病だと聞かされても何がなんだかわからず、にわかには信じられませんでした。
一生治らない難病!? 鼻が変形する!?って言われても!!!
その医師の見解によると、
・お酒を飲んだ後のように顔が赤くなるから「酒さ」なんだとか、
・中年以降の女性に多い病気で、原因は不明だとか(発症時私は38歳位?)
・症状が進行すると、浮腫で鼻が変形するんだとか
振り返れば、もともと肌が綺麗だったということは無く、肌質が荒くて、脂の分泌も多く、思春期の頃から毛穴が開き気味、という肌タイプ。今思えば父親の遺伝ですね、ともかく顔がつるっと綺麗な状態の時期は少なかったかも。
無類の美容好きも、今思えばコンプレックスの裏返しだったんでしょう。それにしてもこの難病という仕打ちはひど過ぎる!!!
酒さを治すためなら何でもしてやる!
それまでの私はといえば、大学卒業の翌年に、一回り以上年の離れた会社経営者と結婚。翌年には娘を出産。カトリック系私立の幼稚園に向けてお受験ママと化し、二人の娘をエスカレーター式私立に通わせている間は、ママ友とランチをしたり、デパートのコスメ売り場で新色を買いあさり、と呑気なものでした。
そんな自分なりの理想の人生を歩んでいた私にとっては「顔が真っ赤っかの挙句に鼻が変形するかもしれない」という事実は晴天の霹靂でした。
米国の専門サイトに至るまで、調べれば調べるほど解消方法がないことに落ち込み、何かを呪い続けているうちに、徐々に心境の変化が生じてきて、悲劇のヒロインか~ら~の、美容好きの血が騒ぎだし、「治すためなら何でもするわ!」モードに変わっていくのでした。
ここから私の「酒さ」解消の絶対に負けられない闘いが始まりました。続きは明日(6月7日)!
撮影・文/デトロイ子