台湾在住の元雑誌編集者妻とデザイナー夫とその家族(娘2人、猫3匹)が、台湾のビューティ事情と日々の暮らしにとりいれたメイドイン台湾(MIT)コスメをご紹介する当連載(ちなみにタイトルにある美妝はメイクアップ、美容はスキンケアを意)
ただのドラッグストアコスメではないんです。
台湾の化粧品ブランドで、メイクを中心にしているところは数少なくて、そのほとんどが若者向けのドラッグストアコスメだ。でも思わず買っちゃう豊富な色バリーションとプライスで人気のsoloneは頭一つ抜け出ている。
日本の化粧品ブランドのようにマーケティングで顧客層をバッチリ絞り込むようなことはしない。小悪魔っぽいのもナチュラル系もきれいなお姉さんメイクもモード系だって、全部soloneの女性像としてホームページに載っていて、あらゆる女性が頼れるよう手を広げて待っていてくれる。
さらにメイクに苦手意識のある台湾女性たちでも欲しくなるような仕掛けがうまい。その仕掛けというのが世界一有名なネコ「ハローキティ」とのコラボコスメだ。台湾でも大人気のハローキティを味方につけ、キティモデルを数点展開している。
大人の胸を鷲掴みするハローキティコスメ
1974年ロンドン生まれ、現在45歳。身長はりんご5個分、体重はりんご3個分。おかし作りが好きで将来はピアニストか詩人になることを夢見る白猫キティ。彼女と同い年ながら、ローラースケートが好きで将来はカウボーイになる!と宣言してきた私とは正反対のキャラクターと言えよう。だからか相交わることなくお互いに45年生きてきたわけなのに、なぜかしら。
最近ハローキティがとても愛おしく、心休まる存在になってきた。余談だが2020年の3月、台北でマイメロディとキキララ(ともに1歳下の44歳)のマラソン大会があって、スペシャルゲストがキティと発表された途端、お!申し込みしようかな…なんていう気になった次第。
45歳になって初めて生まれたキティ愛で思わず手に取ったのは、soloneの大人っぽくシックなハローキティのパレットだ。黒にゴールドと赤と白が利いたどことなく和な感じがいい。キャラクター製品でありながら、自分の持ち物の中で浮かないのも素晴らしい。
私の愛用パレットは自分の好きなsoloneのアイシャドウを8色入れられるサイズの鏡付き。アイシャドウの代わりにチークを入れることも可能だ。他にも4色用コンパクト、24色用大きめパレットなどサイズバリエーションがある。パレット自体がとってもリーズナブルなのがまた魅力的。
45歳をも虜にするハローキティの底知れぬチカラにも、自分の愛の芽生えにも驚愕する今日この頃であった。
文/MAO IKEDA
コラボの本気が伝わるコスパ最強商品。
とにかく可愛いものが大好き! ついこのあいだポスティングされていた大型スーパーのチラシを見ていたら、ピンク色をしたかわいいプラスティック製マイメ○ディの顔の形をした容器の中におでんの練り物のようなものが、マイメ○ディの頭から思いっきりはみ出しまくるくらい入っていて、妻と一緒にひっくり返ったことがありました。シュールを通り越してもはやアート作品!
街を歩けば、「ハオ クーアイ ヨー(とっても可愛いね)」という言葉があちこちから。ここはなんて愛が溢れた国はなんだろう!
今回のこちらの商品は前述しましたぶっ飛びコラボではなく、キチンとデザインされたコラボ商品。しかし、ただ可愛いだけではなくて“コレはsoloneの商品です”ってわかるテイストになっているのと、誰が使っても違和感なく使えるカラーリングになっているということ。
しかも、色やアイシャドウ、チークは自由に選ぶことができ、コストパフォーマンスも最高とくれば、これは間違いなくお土産決定品。ネットショップの他に、街のドラッグストア「康是美(コスメド)」「屈臣氏(watson’s)」にも
並んでいるかもしれません。
写真・文/Omijika Mame