食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり~。
トレンドよりも安心感。使い慣れた肌なじみのいいコスメで、手際よく仕上げるべし。
季節の変わり目だからか、年齢的なものなのか、パワーが出ない。やることがたくさんあるのに、身体が心がついていかない。この「コスメの裏技」の原稿を書こうとしてPCの前に座れども、読んでくださる方にお伝えしたいこと山盛りなのに、集中できず、横になってしまったり、ネットサーフィンしたり……ということも実は過去に数回。皆様、こんな経験はございませんか? そんなときに限って、外出を控えていたりして。
出かける前にシャワーを浴びてもエンジンかからず、「だってしょうがないじゃない」と、自分を甘やかしてヘアもメイクもそんなときは無理をしない。最低限、身だしなみを整えておけばいい。ということで、これは裏技なのか?ですが、私が絶不調のときに、助けてもらうコスメの一部を(たくさんあります)ご紹介したいと思います。お役に立てば幸いです。こういうときのメイクは、使い慣れた、テクニックいらずのコスメでささっとが、いちばんですよね。
裏技1.ベースメイクは、カバー力と艶感に優れた「パウダーファンデーション」の力を借りて。
写真の白いファンデーションケースの中には、下地がいらない、なのに艶肌が作れる、コーセーの大人の女性のために作られたブランド「エルシア」のBBパウダーファンデーションが入っています。この白いケースは、限定品。薄さも好みで2個買いしました。レフィルもストックしています。カラーは、410オークルで普通の明るさの自然な肌色を実現。
このBBクリームは、化粧下地なしでOKというだけあって、乳液のあとになじませてもフィット感よし。くすみや色ムラに対するカバー力もなかなかのもの。つやのある仕上がりもいいです。大人のプチプラコスメですが、うるおい美容液成分が贅沢に配合され、明るさ&血色アップのはたらきも。
裏技2.疲れているときのアイメイクは、アイシャドウとアイライナーは無し。代わりにマスカラで目元をくっきり!
私は「マスカラ」といえばカラーはブラウン一辺倒。写真の右端のヴィセ リシェ ブラウニッシュ マスカラ BR300は「洗練されたブラウン」というキャッチコピー通り、軽やかなブラウン。それなのに、真っ黒なまつ毛に重ねても、しっかり発色してくれるお気に入りの1本。カールもきれいに仕上がります。普段からビューラーは使わないので、こういう機能性が高いものは手放せない! 一度でたっぷりと液がついて、まつ毛をボリュームアップさせながら、セパレートする優れたブラシもお気に入りで長~いお付き合い。お湯で簡単に落とせるフィルムタイプなのも◎ さらに無香料なのも嬉しい。メガネもヘアクリップも大好きなブラウンで統一して、少しでも楽しく。疲れているけれど、不思議とこういうことなら手が動くんですよね。
裏技3.リップメイクは、ほどよい血色のよさと艶感がでる口紅を。
写真の口紅はなんと、2016年の冬に限定発売されていた(今は購入不可)ヴィセ リシェ カラーポリッシュ リップスティックRD422 。発売当時、吉祥寺のドラッグストアでは1本しかゲットできず、まとめ買いしたかったこのリップを、なんと2018年に西新宿のドラッグストアの片隅で発見したのです! 即2本買いました。ひと塗りでふっくらとした唇に見えるのも魅力。カラーは、ピンクがかったレッドで疲れてくすんだ肌にも、華を添えてくれます(心にも)。
メイクも時代とともに変化するし、コスメも新しいものがどんどん出てくるけれど、今の自分を整えるのに必要で、似合う色であれば、今から3年前に発売された口紅だって、いいじゃない!
文・写真/吉田ゆう子