大きな運の節目となる2020年。世界が劇的に変化している“今”と“これから”を、フォーチュンアドバイザーのイヴルルド遙華さんにお話ししていただきました。
新しい未来のために、大切なことに気づくとき。
今、世界中が大きな節目を迎えています。私たちの生活も、この数か月の間に一変しました。そんな想像できないスケールで変化している“今”を、星の動きから読み説いていきましょう。
占いが好きな方なら、“2020年には大きな変化が起こる”という記事を読まれた方もいるのではないでしょうか。それは年末に起こる「グレートコンジャンクション」（木星と土星が同じ星座でぴったり重なる）という現象のことで、これまでの約200年間は土の星座（牡牛座、乙女座、山羊座）で起きていました。それが2020年12月に、風の星座（双子座、天秤座、水瓶座）で起こるようになります。
2020年は、約200年に一度の大きな運気の変わり目なのです。現在、世界中、そして身の周りで起きているさまざまなことは、その大きな節目を迎えるための準備のような気がします。ただ、それがこのような現れ方をするとは思いませんでしたが…。
失いたくないものを守るために、自分が変わる。
土の星座時代の私のイメージは、「昭和生まれの子」。鍛えられて、怒られて、根性で生きている感じです。次の風の星座時代は「新世代生まれの子」。生まれた時からデジタルが身近にあり、キャッシュレス、ペーパーレスなど、レス化も加速していく印象です。それがいい方向へ向かえば、AIやITの進化につながりますが、よくない方向に向かえば、ジョブレス、ホームレスなどの傾向も強まるかもしれません。
大切なものまでレス化させないためには、自分が心から求める幸福、失いたくない大事なものに気づくことが大切です。私が受けている個人鑑定でも、多くの方が今後の人生について、根本から考え直し始めています。例えば働き方の相談なら、“リモートワークが可能だと分かったので、地元に引っ越したい”“家族との時間をもっと大切にしたくなったから、転職したい”など。
そして、以前は収入を上げること、物理的な豊かさを望まれていましたが、求める幸せも変わってきていると感じています。この流れは今後も継続され、年末にグレードコンジャンクションが起こると、それがより現実味を帯びて、行動にも移されていくと思います。
スローペースの星たちの動きに合わせ、立ち止まって考える。
冥王星が4月26日から、土星が5月11日から、金星が5月13日から、木星が5月14日からと、たくさんの星が逆行しています。逆行は、その星が持つテーマが、ゆっくりとしたスピードで動くようになるといわれている現象です。緊急事態宣言の解除もあり、パッと開放的になりたいところですが、焦らず、ゆっくりと、元の生活へと近づけていくのがベストかもしれませんね。また、日々の小さなストレスを大きく感じてしまうときでもあるので、ネガティブにならなすぎないよう気をつけて。
ペースを落として動き出した星たち。この時間の間に、私たちはあまりにも大きすぎる変化をどう受け止めるのか、本当に自分が求めていることに気づけるかと、問われているような気がします。
取材・文／神山典子 イラスト／ヒラノトシユキ