作り置きドレッシングでもっと野菜を! もっと肉を美味しく! ボリュームたっぷりのローフードがこれ!!
「一日の食事の40%から50%くらいを、ローフードにしている」というと、ものすごく驚かれることがあります。でも、そんなに難しいわけではありません。ローフードのべースとなっている「ナチュラル ハイジーン」では、「朝は排泄を促すための時間」という考え方をするので、果物などの消化によいものを食べるか、もしくは食べません。だから、朝はジューサーで絞ったニンジンりんごジュースか季節のスムージー、もしくは果物を食べ、ランチには作り置きしてあるサラダとドレッシングに発芽玄米ご飯、発酵食品であるチーズや納豆。夜は家族でゆっくり食べたいから、サラダ、野菜たっぷりのスープやみそ汁、お肉やお魚などのメインディッシュ、というのが我が家の日々のごはんです。
仕事をしているとどうしても外食の機会が多くなるので、家での食事は、素材がわかるシンプルなものを手作りしたい、と思った時にたどり着いたのがローフードを適度に採り入れる、という選択だったのです。
「お肉やお魚は、野菜を食べるためのもの」。あるコスメブランドの創始者にして、ローフーディストでもある女性を取材したときに教えてくれたことばです。
今月のレシピは、仕事が立て込んで締め切りや撮影に追われそう、というときにちょっとだけ頑張って作り置きしておく野菜たっぷりの「食べるドレッシング」と簡単サラダ、そして野菜をより美味しく、食べるための冷しゃぶです。
この作り置きドレッシングがあれば、慌てて帰宅した日も、さっと肉を茹で、グリーン野菜と合わせるだけでボリュームたっぷりのおかずが完成。また、冷や奴や納豆のタレ、ソテーした牛肉や豚肉、白身魚のソースにしても美味。
私はこんなふうにして、フレッシュな野菜をあらゆる形で食べるようにしていますが、そんな食生活を10年ほども続けていると、弱かった体が丈夫になりました。
内臓が元気になって腸内環境が整うと、肌も上向きに。私は乾燥気味の肌が、しっとり明るくなってきた気がしています。
ある時、仕事でご一緒したヘアメイクさんに聞いたシンプル&時短マスカラ使いが、忙しいときのメイク定番となっています。彼女曰く、「時間がない日でも、肌がちゃんと潤っていれば、マスカラとチークを入れるだけで、健康的な顔になれるわよ」と言って、紹介してくれたのがイプノーズ ドールアイ 01ソーブラック(ランコム)。一度~二度塗りで、ぱっちり上向きの、黒々したまつ毛になり、ぼんやりした目元に光が宿ります。あとは眉にさっと色を足し、先月おすすめした血色チークをぽんぽんとつければ、シンプルメークの完成。
食生活も美容も、無駄を削ぎ落とせるのは体や肌が健康だからこそ。「人を良くする」と書いて「食」という字になります。美味しい食事も気持ちを上げてくれるコスメも、私たちの暮らしを豊かに楽しくしてくれる愛すべきもの。やっぱり好きです、コスメも食べることも!
「野菜たっぷり作り置きドレッシング」の冷しゃぶサラダの作り方。
★ドレッシングレシピ
<材料>(作りやすい分量)
玉ねぎ……1/2個
赤パプリカ……1/3個
セロリ……1/2本
ニンジン……1/2本
大葉……5枚
オレンジやグレープフルーツなどの柑橘のしぼり汁……10ml(なくてもOK)
にんにくのすりおろし……ひとかけ分
辛味の少ないエキストラバージンオリーブオイル……100ml
オーガニックバルサミコ酢……20ml
リンゴ酢……20ml
蜂蜜・メープルシロップ・アガベシロップなど天然甘味料……10ml~好みで
塩・胡椒……少々
<作り方>
玉ねぎ~大葉をみじん切りにし、他の材料を合わせ、よく混ぜる。
*冷蔵庫で4~5日ほど保存可能。一日置いたころが味がなじんで美味しくなります。
<材料>「冷しゃぶのサラダ」(4人分)
豚ロースしゃぶしゃぶ用……300g
キュウリ……2本
ベビーリーフ……1パック
プチトマト……4個
<作り方>
- 鍋にお湯を沸騰させ酒(分量外)大さじ1を加え、火を弱めて温度を低くする。肉を一枚ずつ入れてゆすぐように火を通す。(湯が高温になると肉が固くなるので、ぐらぐらしない程度の温度で)
- ①の肉を氷水とって冷やし、水気を切って器に盛る。
- 細切りにしたキュウリ、ベビーリーフ、プチトマトを添え、「作り置きドレッシング」をたっぷりかける。
撮影/吉原朱美 池田敦(Pile Driver) 文/三尋木志保