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Inner Care】【COLUMN

2018.11.24

スマホのブルーライト弊害で「眼精疲労」「眠り格差」が? 自宅で目をスッキリさせるセルフケアのすすめ。

スキンケアを中心に長年取材を続けてきた筆者が、自身の実体験から学んだ『フェイスマップ』。内臓も心もすべて顔にサインが出ている⁉ さぁ一緒にあなただけの地図を歩いていきましょう。

今、求められる「スマートフォンデトックス」とは?

私たちは朝起きてから夜眠るまでつねに目から「光る情報」を吸収しています。

スマホ、PC、テレビを始め、電子化された新聞、書類、ゲーム機器など1日中発光する何かを見続けて目を酷使しています。10年前、15年前には考えられなかった事態ですね。

特に長時間スマホやPCを見続けると、目の周りの筋肉が緊張して血流が悪化。目や目の周りの老化が深刻になるだけでなく、全身の不調を引き起こしかねません。

 

近年問題視されているのは、スマホなどのLEDディスプレイに多く含まれるブルーライトです。 ブルーライトは目に見える光の中でもっとも波長が短く、強いエネルギーを持ち、目の表面(角膜や水晶体)で吸収されずに網膜まで到達します。夜暗いところでスマホを見続けると、ブルーライトを取り込もうと瞳孔は開こうとし、近くを見るために瞳孔は縮まろうとし、相反する動きを強いられて目がひどく疲れます。 ブルーライトが目に及ぼす悪影響は完全には解明されていませんが、相当目を疲弊させているはず。

 

ブルーライトの煌々とした光は私たちの脳を昼間だと錯覚させ、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量を低下させます。すると眠りの質が悪くなり体内時計も乱れて、体調不良へとつながってしまうのだそう。

スマートフォンとブルーライトによる弊害をいかにデトックスするか? 近年はスマートフォンデトックスが課題なのです。

気になるブルーライトの影響!  若返り物質メラトニンを激減させて 「眠り格差」を引き起こす。

夜眠くなるのは脳内で分泌されるホルモン、メラトニンの影響によります。

メラトニンは脳の松果腺から分泌されるホルモンの一つ。夜、暗くなると増えて、脈拍や体温、血圧を低下させ、体に睡眠の準備ができたことを認識させて眠りを誘います。朝、太陽光や強い光をあびると分泌量が減少します。メラトニン分泌量の変化は体温や血圧などさまざまな生体反応に概日リズムを持たせているのです。

メラトニンの分泌量は夜になると増えて夜中2時に最高値になります。 しかし夜型の生活や夜の煌々とした光は脳を昼間だと勘違いさせます。

特にスマホやパソコンのブルーライトは、メラトニンに対し非常に強い抑止力を持っています。夜中にほんの一瞬照明やブルーライトを目にしただけでもメラトニン分泌量は急激に減少します。仮に目を閉じていても照明やブルーライトは網膜を刺激するため、寝付けているから大丈夫とはいえません。

寝る前にスマホを延々と見ていると、ブルーライトによりメラトニン分泌量は激減。眠りも浅くなり「眠り格差」を引き起こします。寝室にはスマホを置かず、目覚ましは時計を使う。これだけでもブルーライトの影響はかなり避けられるはず。

寝る前のフェイスマップ「ツボ押し」でウトウト心地よく

スマホ多用の現代女性にとって眼精疲労や眠りの悩みは、なかなか避けられません。そこで寝る前にぜひ習慣としておすすめしているのがフェイスマップ=顔の反射区理論にもとづく顔のツボ押しです。

 

顔には、足の裏と同じようにたくさんの内臓の反射区があり、心身不調を表出しています。眼精疲労などの目の問題は、目とつながりのある肝臓の反射区やツボを用いてケアすることをおすすめします。押すとツーンと少し響きますが、毎日押しているうちにほぐれてきます。また目の下は腎臓の反射区で、ここにも目の疲れが表出しがちです。目の下にあるツボもしっかり押してあげましょう。

スマホ疲れした目もとを癒す「綿棒ツボ押し」のツボ

ツボ押しには綿棒を使うことをおすすめしています。その際は必ずアイクリームをつけてから、綿棒を使うようにしてくださいね。摩擦による負担を和らげるいみでもマストです。

おすすめのアイクリームは、目もとのたるみに最適なこの2つ。ゲランのアベイユ ロイヤル アイクリームポーラのB.A ザ アイクリーム。アイクリームをつけてツボ押しをすると、まぶたのたるみにも有益です。

文・写真/奈部川貴子