広がってうねるおブス髪は“PPT系”のしっとりシャンプーで解決!
「髪を落ち着かせるならトリートメントでしょ」と思っているあなた、もちろんそれも間違いではありません。でも、その前に見直すべきは、ずばりシャンプーなんです。ガンコなクセ毛さん、硬毛さんにオススメのシャンプー剤をシャンプーソムリエの関川忍さんに教えていただきました!
しつこいうねりも、広がりも原因は乾燥。
「クセ毛や膨らみ、うねりを引き起こすのはもともとの髪質もありますが、乾燥が大きな原因です。乾燥がちで内部がスカスカとした状態の髪は、湿気を含むとうねりやすく、また表面のキューティクルの乱れでゴワゴワと感じてしまいます。
このタイプの人が選びたいのは、“PPT”系と呼ばれるシャンプー。
このPPTとは『ポリペプタイド』と呼ばれる天然由来のタンパク質を分解した洗浄成分のこと。アミノ酸よりもさらに保湿力が高く、髪をおさめる働きが強くなっています。
見分けるコツは、シャンプー剤の裏面の成分表示をチェック。ケラチンやコラーゲン、シルク由来の界面活性剤で『ココイル加水分解ケラチン』『ココイル加水分解コラーゲン』『ラウロイル加水分解シルク』などの成分が、PTT系のサイン。
少し高価な洗浄成分になるのでドラッグストアよりもヘアサロンの専売品や東急ハンズ、LOFTなどで売られているものが多いですね」
シャンプー&アウトバスで、リッチな潤いで髪をサンドイッチ!
「髪が膨らむのが悩みという方に多いのがトリートメントの流し残し。ついしっとりさせたくてすすぎが甘くなってしまうようです。でも、それは大きな間違い。かえって髪に負担をかけてしまいます。洗い流すタイプのものはしっかりすすぐというのが大原則です。
また週1回程度、高価なヘアマスクを使ってみてもあまり改善しないという声も聞きます。どんなにいい成分のトリートメントでもその前のシャンプーで必要なものを洗い過ぎてしまっては効果は半減。まずは、シャンプーでいかに潤いを与えながら洗うかを考えてみてください。
オススメの組み合わせは、PPT系のリッチなシャンプーで洗い、インバストリートメントは表面を保護するものとして香りや使用感など好みで選んでOK。そうした髪に留まる洗い流さないトリートメントは、広がる髪を押さえる効果の高いタイプを選びましょう。潤い力の高いアイテムでサンドイッチします。
硬い髪をしなやかにまとめるには、油分が必要ですが、アウトバストリートメントはオイルよりも使いやすいミルクタイプが初心者にはおすすめです。柔らかくほぐしてくれます」
初夏の湿気シーズンがはじまる前に! うねりやゴワゴワを押さえて美人な髪を目指しましょう。
写真提供・取材・文/杉浦凛子