体重が変わらなくても、ボディラインは変化するものと意識すべし!
前回、家にいるときでも、ノーブラはNG ! と教えてくださった、下着コンシェルジュの山田奈央子さんに、下着によるクロズミをケアするにはどうしたらいいのかも教えていただくことに。すると山田さんから、気になるひと言が。「体重が変わっていないから、洋服のサイズが変わっていないから、と何年も同じサイズの下着を着ていて、それが黒ずみを引き起こしているのに気付いていない人が多いんですよね」と。
クロズミの原因は摩擦による刺激。サイズ違いの下着は摩擦を助長する!
私は悲しいことに体重が毎年、微増傾向なので、新しい下着を購入するときは必ずサイズを測るようにしていますが、みなさんはいかがでしょうか。
「体重が変わらないから、体型も変わっていない、なんて思うのは大間違い。重力の影響を受けて、30代以降、確実にボディは全体的に垂れていきます。アンダーバストはワンサイズ大きくなっていますし、洋服が20代からずっとMのままでも、30代になるとヒップはLサイズになっていることがあるんです」
にもかかわらず小さいサイズの下着を着ていると、クロズミに悩まされることに…。
「摩擦による刺激が大きな原因になるからです。きついブラやショーツでアンダーバストや脚の付け根が締め付けられ、摩擦を受けて黒ずんでしまうのです」。
できてしまった黒ずみにも、予防にも、保湿ケアが必須!
できてしまったクロズミは、どうケアしたらいい?
「保湿をしっかりすることです。肌の新陳代謝を促すことで、クロズミをケアします」。肌のサイクルを正すことで、クロズミを目立たなくするので、今日保湿して、明日には目立たなくなる、というワケではないと心得て。時間をかけてじっくりケアしていく、という気持ちで続けることが大切。
「顔も、乾燥して肌がくすみやすくなるように、ボディも乾燥からくすみを引き起こします。保湿することはくすみの予防にもなるので、今、クロズミが気にならない人も、ぜひ習慣にしてください。脚の付け根など、デリケートゾーンに近い部分にも使うことを考えると、デリケートゾーン用や敏感肌用のボディクリームやボディミルクで保湿することをおすすめします」
クロズミを防ぐためには、素材やデザインにも気を配って
さらに、素材やデザインにも気をつけた方がいいそう。
「ショーツは脚の付け根のあたりを締め付けないようしたいので、ここがレースだけで作られていたり、ボクサータイプやフンドシタイプ、Tバックがいいですね。それから素材。ショーツもブラも、コットンやシルクなど、天然素材だけの方が、肌に刺激を与えないのでおすすめです」
下着のクロズミが気になっても、人にいつも見られる部分じゃないから、と後回しにしがち。この際、じっくりしっかり、お手入れしてみませんか。サイズの合った美しい下着を新調する、なんていうのもいいかも。
取材・文/河村美枝