withコロナ時代、セックスはどうするの!?
“新しい生活様式”でwithコロナ時代を生きる私たち。では、なかなか聞けない…セックスはどうしたらいいんでしょうか? カップル不仲を「性」を通して根本的に改善する専門家・三松真由美さんに、コロナ禍における性生活の新基準、“新しいセックス様式”を提案していただきました。
メンタルのLOVE強化で、彼との絆を温めて。
――新しい生活様式で“withコロナ”時代に突入。そこで気になるのが性生活。今まで通りのセックスでいいのでしょうか?
「新しいセックス様式を考える前に、まずカップルの向き合い方から。私、withコロナ時代はまず、男女の関係性自体が変わっていくと思うんです。緊急事態宣言が解除され、ステイホームが緩和されましたが、まだまだコロナに脅威を感じている女性は多いと思います。“宣言解除した! ヨシ、彼氏と飲みに行ってそのままラブホへGO!”とは、いかないですよね。beforeコロナの日常にはまだまだ戻れない。だからこそ、フィジカルなLOVEよりも、今はメンタルのLOVE強化が求められると思うんです」
――メンタルのLOVE強化とは?
「やっぱり言葉。みなさんLINEがお好きだと思うんですが、『ごはん行こ』『りょ』みたいなショートな会話が多くないですか? それをもっとテキストをたくさん使って、自分の思いを表現してほしい。ちょっとエロチックな言葉でもいい。『今度Hする時は、こんなことしたいな♡』とか。自分の気持ちや、セックスに関する話を、もっとテキストで彼に伝えてほしいんです。そうやって言葉を紡いで、積み重ねていくことで、彼との関係がもっとタフなものになっていくと思います」
昭和型セックスの回帰!“じらしの文化”でスロウにセックス
――セックスの作法自体で変えることは?
「新しいセックス様式としては、“じらしの文化”の復権。これ、昭和の男性はよくやっていたことなんですが、今ってインスタントセックスが多いですよね。ちゃちゃっとやっちゃう、みたいな。でも、バブル前後の時代には“じらしてじらして彼女をイカせる”みたいな、高等テクニックの男性が存在しました。withコロナ時代こそ、昭和のHの回帰です!
例えば、4回デートするなら、セックスするのは2回とか。今日はキスだけとか、おっぱい触るだけとか。自分たちなりの“じらしルーティーン”を作ってほしいんです。そうすると馴れ合いセックスにならないから、セックスがマンネリ化しない。スローセックスやポリネシアンセックスのように、射精を目的としない、ゆっくり時間をかけた営みを、新しいセックス様式として提言したいです」
――“じらしの文化”。昭和型セックスが、逆に新鮮ですね!
「とは言え、まだセックスしたくないという女性も多いと多います。でもフィジカルなLOVEは絶対に忘れてはダメ。じゃあどうしたらいいのか。自分の性欲をキープしておくことが大切です。
コロナでセックスも自粛してたら、晴れて終息した暁に、さぁバリバリにセックスできるぞ!って状態になっても、『もう半年以上していないし、しなくてもいいいわ』ってテンションになってしまう心配もあります。だからこそ、自分自身で体を整えておいてほしい。それには<オンラインセックス>や<セルフプレジャー>も手段のひとつです」
セルフプレジャーで、自分の性器官のメンテも必須!
――オンラインセックスは前回うかがいました。セルフプレジャーってなんですか?
「ひとりHです! LCラブコスメさんの調査結果では、コロナ禍で女性向けセルフプレジャーグッズの売上げが非常に伸びたそう。これは日本に限らず、アメリカやドイツなど世界的に同様の傾向があり、パートナーと思いきりセックスが楽しめない状況だからこそ、自分自身で楽しみたいという女性が増えたようです。
“彼氏に会えないから、はじめてのバイブに挑戦”とかね。これ、すごくいいことですよ。自分のセクシャルパーツに向き合うチャンスですから。セルフプレジャーで自分の身体を知ることで、リアルセックスもより楽しめるようになるんです」
――ウィズ コロナ時代におけるセルフプレジャーの重要性……深いですね。
「自分で自分の性器官のメンテナンスをすることは、すごく大事なこと。どこを、どんな強さで触れば気持ちいいのか。ただなんとなく彼氏に合わせてセックスしているから、自分の性感帯を把握できてない女子が実はとっても多いんです。なかには、お子さんが3人いてもオーガズムを経験したことがないという方も。ひとりHしてる女子としてない女子とでは、圧倒的にオーガズム経験に差がつくんです。今って、『iroha』を筆頭に素敵な女性用セルフプレジャーグッズも豊富ですし、女子向け動画コンテンツも充実してます。この時期にしっかり自分のセクシャルパーツに向き合い、アフターコロナになったら、彼と思いきりセックスするのがいいと思いますよ」
withコロナ時代だからこそ、セックスもスロウにシフト。それが“じらし”につながり、意外にセックスレス防止効果にも?!
写真提供・取材・文/井上幸子