バストは一度垂れたら戻りにくい! だから毎日ノーブラだと大変なことに⁉︎
リモートワークの日や、お家で過ごす休日、みなさんはブラ、どうしています? 「リラックス感を大切にしたいから、ノーブラ♪」。先日、初めて女子5人でリモート飲み会をやってみたのですが、ひとりが突然「あ! ヤバイ! 忘れたー、ちょっと待ってー」、と姿を消し、どうしたのか聞いてみると、「ノーブラで参加しちゃった」とのこと。家でも必ずブラを着ける派の私としては驚いたのですが、なんと他の3人も「私もノーブラだよ」と。ええー、みんなノーブラなの? バストはリラックスさせてあげた方がいいの? いつもブラで形を整えていた方がいいの? と疑問を持ち、下着コンシェルジュの山田奈央子さんにお話をうかがうことに。
バストは「揺れ」が大敵! 支えている靭帯は、一度切れたら戻らない!
「バストは支えるものがないと下垂するので、重力の影響を受けて垂れ下がっていきます。するとバストを支えているクーパー靭帯が徐々に伸びてしまいます」
ノーブラで歩く、ちょっとジャンプするなど、バストが揺れる状態が続くと、クーパー靭帯の伸びがさらに加速してしまうのだそう。
「最終的にクーパー靭帯は切れてしまうので、バストを支えられなくなります。そして怖いことに、クーパー靭帯は一度切れてしまうと元には戻らないのです」。
20代でも50代でも「バストを支えること」が必要!
「バストを支えてくれているブラがあるからこそ、クーパー靭帯は伸びることなくキープされます。だから、ブラは必ず着けて欲しいのです。できればワイヤーのあるブラ。
ワイヤーがバージスラインと言われる、バストの輪郭(バストの下の部分から脇までのカーブ)をしっかりと支えることで、バストの下垂を防ぐことができるからです」
年齢を重ねて、重力の影響を受け続けてきた40代、50代はブラが必須かもしれないけれど、まだそれほど影響を受けていない20代、30代なら、たまにはノーブラもOK ?
「いえいえ! お肌の曲がり角は25歳とか28歳、ボディの曲がり角は38歳、なんて言われていますが、20代でも、バストを何かで支えていないと、バストは下垂します。バストを垂れさせたくない、そう思うなら、どんな年代でもブラを着けてバストをしっかりと支えて欲しいですね」。
「バストを支える」のが、ノンワイヤーブラやブラキャミではダメ?
ただ、家ではリラックスしたい、という気持ちもわかる…。家でも必ずブラを着ける派の私でも、ノンワイヤーを着ける日も。ノンワイヤーとか、キャミブラとかでもいいですか?
「5年前だったらダメ! と言っていましたが、今はノンワイヤーやキャミブラも進化していて、バージスラインをしっかりと支えられるようになっているので、いいと思います。バストは『揺れること』で垂れてしまうので、着けてみてバストが揺れないものを選ぶようにしてください」
どこまでがバストで、どこからが脇? どこからがお腹? なんてことにならないように、ノーブラの解放感より美バストのキープを選びませんか。
取材・文/河村美枝