食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり～。
「平成版メイクの三種の神器」！ パフとCCクリームとブラシ
忙しい毎日を過ごしていると、あってはならないことが（多々）起こる…私の場合は。先日もコスメポーチを家に置いたまま外出して、銀座のデパートに。そろそろ皮脂浮き顔になっているだろうなぁ～と、お直しのために化粧室に入った。鏡の前でさぁというとき「ない！ない！」 バッグの底まで手をつっこんで、書類をかきわけても見えてこない！
が～ん！やっちまった。ファンデーションも口紅もない…以前の私なら、場所がデパートだけに、ピンチをチャンスにと試してみたかったブランドにGO！ 下地、ファンデのベースメイクから色ものまでと調子に乗りまくりオトナ買いしていたけれど、最近の私は、賢くなった。厳選したものきちんと使いこなしたい。だから、あれこれいらない。
といっても、コスメポーチを忘れるアホなわけで… こういう時には、近くにドラッグストアがないかを思い出し、お店を決めたら突進。最低限必要なものを購入します。
こういうことを、数えきれないほどやってきたからこそ、今回ご紹介する「三種の神器」➀パフ ⓶CCクリーム ③ブラシ この三種が一体となってうまれる、メイクウルトラCは半端ない！ メイク直しと同時進行の美肌作り！「コスメポーチ、忘れないわ」という方にも、おすすめしたいと思い、書くことにしました。お付き合いくださいね。
文・写真／吉田ゆう子
パフで皮脂を取り除き、よれを直し、CCクリームをブラシで塗れば完成！
限られた時間の中で、ファンデーションやフェイスパウダーを選ぶのって、大変ですよね。そのお店に愛用品があるならラッキーだけど。私の場合、過去に初めてのファンデーションを買って「ダメだこりゃ、色があわない」という経験があるので、もう買うのをやめました。テスターをみて、瞬間芸のごとく選んだのもよくなかった…。
裏技Step1
「ファンデーション」の代わりに買うのは、化粧下地。「CCクリーム」です。写真の商品は、インテグレート ミネラルベース CC（SPF30・PA+++ 20ｇ ￥1,000・税別／資生堂）。カラーはピンクベージュ。このCCクリームは日焼け止め効果に加え、肌色の補正、ツヤを生みだして、肌のトーンアップといった、美肌効果につながる働きあり。私の場合は慣れないファンデーションを塗るよりも、これ。まずは、皮脂浮きをパフ（スポンジ）で吸収します。
裏技Step2
そして美しい仕上がりのためには、ファンデーションのよれ・皮脂浮きをきちんとオフすること。よい仕事をしてくれるのは、汚れが落ちやすいパフ（１P しずく型 ￥380・税別／貝印）。リキッドファンデーション用のパフです。このパフ、なんとスクワラン成分配合。持ちやすく、表面がつるんとしていてよく皮脂を吸いとってくれます。卵型で持ちやすく、肌にぴったりフィットするから、見つけたらまとめ買い。
裏技Step３
パフでのお直しが完了したら、CCの出番です。手の平に適量を（私はパール粒１.5個分くらい）出してブラシを使い、顔の中でくすんでいる＆光を足したいという部分にささっと塗っていきます。これでいい感じに艶感がでますよ。ブラシの力かな？ 肌に、ファンデーションに溶け込んでいく感じ。心なしか肌のトーンもアップ！していると思う。
ポイントは、顔全体にきっちり塗らないこと。塗る必要のない部分もありますよね。そして顔全体の艶感を揃えましょうね。
ブラシのおすすめは、艶肌ファンデーションブラシ（￥1,800／税別／貝印）。メイク道具に定評のあるメーカー、貝印の「最高傑作品」と呼びたいくらいの素晴らしさ。ハンドル部分は握りやすく、自立するスタンドタイプ。途中でブラシから手を離したいときに便利。
毛先の面を斜めにずらした独自の形状。毛の長さをかえて、片側が短くなるようにずらして植えられています。毛先の面積が広くなっているから頬や額の広い部分に、きれいにファンデーション（ここではCC）を塗ることができます。水切れがいいのもこの素材の特徴で、常に清潔な状態でメイクを楽しめます。このブラシは、パウダーにもリキッドにもよい仕事をしてくれます。想像するのもいやだけど…また、コスメポーチを忘れたときのために…あわてないように…最近ドラッグストアでいただいたベースメイクのサンプルを、お財布にしのばせるようになりました。きっと、私を助けてくれることでしょう。