美容室になかなか行けない今。白髪問題のアンサー<ヘアカラー編>
長引く自粛生活。気がついたら髪はボサボサ、白髪も伸び放題。本当に気分が落ち込みますよね。
友人たちとのオンライン飲み会でも、髪の悩みは多く聞かれ、特に話題に上がるのが“白髪”。前髪や生え際など、気になってしょうがないと、お互いに嘆き合っています。そこで、白髪染めマスターこと『SHEA. 』佐藤幸治さんに、このStayHome時期におすすめの白髪対策について聞いてみました!
一瞬で白髪をなかったことに! 髪用コンシーラーが使える!
――自粛生活のため、白髪が大変なことになっています。自宅ですぐにできる、白髪対策ってありませんか?
「みなさん、白髪に悩まされていますよね。スーパーに買い出しなど、ちょっとした外出時のケアに便利なのが、1DAYタイプの髪用コンシーラーです。
このカラーストーリーiプライム ポイントコンシーラー(アリミノ)は、気になる生え際や根元の白髪にサクッとコーミングするだけで、簡単に白髪を着色できてしまう優れもの。シャンプーで落とせるので、次回のカラーリングにも影響しません。髪色に合わせた3色展開で、白髪が自然にカバーできますよ」
ホームカラー剤は…正直おすすめできません。
――ちなみに、市販のヘアカラー剤でホームカラーも考えていますが、どんなものでしょう?
「正直、あまりおすすめはできません。市販品もいいものが増えていますが、やはり強いダメージは否めないうえ、ゴワついたり、髪色がどうしても濁ってしまいます。
また、次にサロンにいらした時に、その状態からキレイな髪色に戻していくには非常に時間がかかります。先ほどご紹介したような一時的なカラーアイテムで急場はしのいで、次回のご来店まで我慢していただけると幸いです」
美容室に頻繁に行けない今だからこそ、カラーデザインにも工夫が必須!
――ちなみに、次にサロンに行った際には、当分白髪が目立ってこないような白髪染めにしたいのですが、なにかありませんか?
「グレイヘアのお客様の場合、通常、前回のカラーから3週間経った頃から根元の白髪が気になり始める方が多いです。それでだいたい、月(4週間)に1回、白髪染めをするサイクルになっていると思います。
でも今はこんな状況ですし、少しでもそのサイクルを延ばしたいですよね。カラーデザインで、白髪染めを4週間→6週間に延ばすことが可能なんです」
目の錯覚カラーリングで白髪染め期間は延ばせます。
――白髪染めが4週間→6週間!? 一体どんなヘアカラーですか?
「“ハイライト”カラーです。白髪は、根元の白髪部分の『白』と、黒髪部分の『黒』の2色構成ですよね? 黒と白の2色ですから、コントラストが強く、それだけ『白(=白髪)』は目立ちやすくなります。そこにハイライトとして、もう1色、明るい色を追加するのです。
ハイライトは髪を筋状に明るくするヘアカラーなので、『白』と『黒』のコントラストの合間合間に、明るい縦線の色が追加されることで、白黒のコントラスト自体がぼやけ、白髪が目立ちにくくなる。目の錯覚を利用しているわけです」
ハイライトカラーなら、白髪が伸びてきても目立ちにくい!
――なるほど! 白髪と黒髪の間に、ハイライトとして明るい縦線の色味が加わることで、白髪自体が目立ちにくくなるんですね。
「そうです。ハイライトカラーの直後は、もちろん髪に立体感と動きが増して、すごくオシャレな印象になりますが、このカラーの威力は髪が伸びてきても“イイ感じ”の状態が長続きすること。白髪が伸びてきても、ハイライトとうまくブレンドして、やんわりぼかすことができるんです」
白髪染めというと、ダーク系の色で均一に染めるものばかりだと思ってました。ハイライトカラーを入れると、こんなに明るい印象で、髪に動きも出てとっても素敵!
「“白髪染め=暗く染める”というイメージが強いですが、それが逆に延びてきたときに白髪をより目立たせてしまう原因になっていたんです。縦線のデザインを意識して、明るく染めるのが、白髪が伸びてきても目立ちにくいポイント。
美容室になかなか頻繁に行けない今だからこそ、“オシャレ”と“もち”を両立できるヘアデザインが強い味方になってくれるはずです」
気になる白髪を、自宅で簡単にカバーするには、髪用コンシーラーなどの1DAYケアアイテムがおすすめ。サロンに行った暁には、ハイライトカラーで白髪染めサイクルを伸ばす作戦もいいかもしれませんね。
<カット編>(5月14日更新予定)では、白髪を目立たなくする髪型についてもお聞きします。お楽しみに!
写真提供/佐藤幸治 文/井上幸子