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BODY CARE】【COLUMN

2019.12.22

お風呂を最高のリフレッシュ&リラックスタイムにする、入薬剤の香りの使い分け。

大阪長屋の古民家に暮らし始めて数年。だんだんと時間の流れ方や物事のとらえ方がじわじわと変わってきました。今年もそんな日々の暮らしの中で感じたことと美容について(まるで古民家暮らしとは関係のないことも多々ありますが…)、気の向くままに書いていきたいと思いますのでどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

手持ちの入浴剤は、2種類の異なるタイプの香りを

あっという間に過ぎ去っていく師走。今年も残すところあと少しだ。一年の疲れを癒してあげるためと、ぐっと冷え込みがきつくなるこの季節、何よりの楽しみがお風呂だ。あまりにも寒いと、ハマっているサウナをしにスパに行くのも億劫になる。だから、家風呂で楽しむようなる。長屋という細長い構造上、お風呂のスペースはすごく小ぶりではあるのだが、少しでも優雅な気分に浸って楽しみたい。そんなときに欠かせないのが入浴剤だ。僕のおすすめの入浴剤の使い方は、タイプの異なる香りをするものを何個か持ち、それを気分に分けて使い分けることだ。

 

リラックスやリフレッシュに欠かせない香り。香りを感じる嗅覚は味覚などの五感のうちで唯一、大脳新皮質を経由せずに、直接、大脳辺縁系に伝わる感覚なのだそうだ。本能など動物の原始的な行動の源となるこの大脳辺縁系を直接刺激するからこそ、香りはリラックス効果がある。

別に入浴剤でなくてもアロマを楽しむ方法はいくらでもあるのだが、入浴剤でお風呂に香りを溶かし込むと、湯気でたちどころに香りが立ち上る。それに体を温めることで筋肉の緊張もほぐれる。そしてなにより、なにも考えずにぼーっとする時間を得ることができる。気分転換をするにはお風呂はもってこいの場所だ。

僕は大きく分けて2種類の香りを持っている。気分で香りを使い分けると言っても、なかなか“今この気分の香り!”とは思いつかないので、普段はドラッグストアなどにもよく売っているようなものやバスオイルを使う。これは柑橘系などのすごく爽やかな香りにしている。爽やかな香りは鼻腔を突き抜け、脳をスッキリとさせてくれるので、リフレッシュには最適だ。

週末は、泡ぶろ効果でさらに非日常感もプラスして。

でも、週末にはもっとゆったりリラックスできるような、まったりとした香りに包まれたい。プラス、もっともっと特別なものをということで選んでいるのがローラ メルシエのシャワーバス(バブルバス)(300g ¥4,000・税別/ローラ メルシエ)だ。クリームブリュレ、アーモンドココナッツミルク、アンバーバニラ、そしていちじくにイランイランをプラスしたフィグの4種類の香りがあるのだが、僕はアーモンドココナッツミルクを使っている。これは柑橘系とは打って変わり、甘く優雅な香りが立ち上る。その上、泡で包まれるという非日常も演出してくれるのだ。

お湯にひとすくい入れると、ふわ~と甘く穏やかなココナッツの風味が浴室中にたちこめる。なんだか南国リーゾートにでもトリップしたような気分だ。昔から好きな爽やかな柑橘系の香りは当たりハズレはあまりないのだが、こと甘い香りとなると探すのが困難だ。甘い香りは強すぎるものが多く、そのようなものはむせかえってしかめっ面になってしまう。でもこのシャワーバスは優雅なほどよい甘さの香りがとても心地いい。

お風呂に浸かるほどに、香りで頭の中が優しくもみほぐされているような気分になる。それにこの泡! 家のお風呂にジェットバスはついてないので、すごいもこもこの泡が長時間たつというわけではないのだが、少し手でかき回した後、シャワーで水面をたたいてあげるとキメの細かい泡がブクブクとたってくる。家でこれだけの泡風呂が楽しめたら大満足だ。普通の入浴剤ももちろん好きなのだが、泡風呂にするとそれだけでリッチな気分に浸れるから不思議だ。

 

この優雅なお風呂を少しでも長く味わっていたいので、熱いお湯にはせず、少しお湯の量も少なくして、じっくりと浸かるのがおすすめだ。泡がお湯につかってない部分を包んでくれるので寒くもないし、のぼせることもない。ずーっと浸かっていたいような幸せな気分になる。湯上りはすっきりとし、すべすべに。そしてシャワーで流してもほのかなココナッツの香りが残る。ただ一つ注意点は、甘い香りは食欲を減退させてしまうので、この入浴剤を使うなら、睡眠前がおすすめだ。ほのかなココナッツの香りをまとい、ぬくぬくのまま羽毛布団にもぐりこめば、あとは至福の睡眠タイムが訪れる。

 

撮影・文/楠井祐介