COSME DE NET

FOLLOW US

  • .&cosme
  • .&cosme
  • .&cosme

SKINCARE】【COLUMN

2020.01.10

コンビニで買える庶民のコスメ“台湾タイガーバーム”、の巻。

台湾在住の元雑誌編集者妻とデザイナー夫とその家族(娘2人、猫3匹)が、台湾のビューティ事情と日々の暮らしにとりいれたメイドイン台湾(MIT)コスメをご紹介する当連載(ちなみにタイトルにある美妝はメイクアップ、美容はスキンケアを意)。

中国清時代の秘密の製薬法で世界進出!

ターガーバームをご存知の方はきっと多いだろう。2015年までは日本にも輸入されていた虎印の小瓶に入ったスースーする軟膏だ。シンガポール虎豹企業有限公司(ハウパーコーポレーション リミテッド)で開発され、約100年間アジアを中心におよそ100の国々で販売されている。驚きの著名軟膏なのである。

台湾では虎標(虎印)と表記され、コンビニエンスストアに必ずと言っていいほど並んでいるメジャーコスメ。温熱の紅タイプ、冷熱の白タイプ、の2種類をメインに展開している。台湾で販売されているものは台湾産のようなので、MITコスメとしてご紹介をさせていただく。

なぜこれほどまでに販路拡大できたのか、他にこういう軟膏がなかったのかが気になって調べてみたけれど、中国語の壁にぶつかって玉砕。今回は台湾の知人友人にどう虎標を使っているのか、を聞いてみた。

台湾の愛用者たちの声をお届け。

虎標萬金油(白)軟膏   市価
虎標萬金油(白)軟膏 市価

ワーキングマザーBさん

「家では使わないけれど、オフィスの引き出しには入ってる。疲れたらタイガーバームをすぐ塗って気分転換。体がダイレクトに気持ちいいし、心もスッキリする感じ。匂いがそこまで強くないので、塗ってても目立たないの。白と紅の2種類を持ってるわ」。

 

中国語講師Jさん

「台湾ではね、タイガーバームか、白花油、ミント100%オイルのどれかをみんな持ってるわ。私はこれ派、みたいにお気に入りがあるの。うちの場合、両親が使っているのはタイガーバーム、私はミントオイルね」。

 

大家のYさん

「コンビニで売っているのは、外出先で虫に刺されて痒くてたまらないって人や、眠くなってしまったドライバーさんとか、とにかく困った人がすぐ買えるようにだと思う。私も夜中に肩こりがひどくて頭痛がしてきた時に買いに行ったことがあるわよ。紅タイプを愛用中よ」。

 

日本でいう湿布薬みたいな感じにも、頭痛薬やかゆみ止めにもなるし、マッサージクリームにもなる。1ボトルで多用途。色々な方々を受け入れ可能な懐の深さが、きっと台湾でも、世界でも頼りにされているのだろうな。

 

なんと、2019年夏から日本でもまた販売がスタートしていると知った。きっと日本でもたくさんの方を喜ばせているのだろう。

 

写真・文/MAO IKEDA

タイガーバームはたくさん買ってシェアするべし!

台湾の蚊はやっかいだ。日本では普通10月下旬にもなれば蚊の心配をすることなんて全くないのですが、冬の季節でも網戸を開けておくと普通にぶうう~んと入ってくる。しかも、『子黒蚊』という特にわるいやつがおりまして、あらびきコショウの粒くらい小さいのでなかなか捕まらない。あらゆるところをなんどもチューチュー吸ってくるので腫れまくる。日本の蚊の数十倍かゆいので数日間悩まされ掻きまくる。とまぁ想像を絶するほどのものなのです。

 

台湾の人は刺されないのかな?と思っていましたら、バス待ちをしていたホットパンツを履いている女性も刺されていました。そりゃそうですよね、同じアジア人ですから。はたして台湾の人はどのように対処しているのかといいますと、これタイガーバーム。バスに乗り込んだのち、ささっとタイガーバームを取り出して塗り込んでおりました。

 

携帯用は小さいので持ち運びに便利だし、豊富な効能。なんといってもコストパフォーマンスが最高。薬局に行けば『10個買ったら2個ついてくる』なんてキャンペーンもやっています。『いえいえ、そんなに要りません!』と思ったあなた。それは大きな間違いです。台湾では家族やお友達の分までモノを買ってプレゼントすることは人のことを思いやることの他に、巡り巡って自分にも幸せや恩恵を受けることを意味しています。タイガーバームをたくさん買って皆様に幸多からんことを!

 

文/Omijika Mame

Check!【ブランド情報】

ホームページ:https://www.tigerbalm.com/jp/(日本のタイガーバームサイト)

ショッピング:台湾のコンビニエンスストア、ドラッグストア、スーパーマーケットなど。