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BODY CARE】【COLUMN

2019.07.12

お見舞いに喜ばれるコスメ

こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ!

シートパックで退院までに美肌ケアをしよう。

私は乳がんの経験者なので、日ごろから、がんの相談に乗ることが多く、お見舞いも比較的よく行きます。最近は病室に生花を持ち込めないため、私はお見舞いにシートパックを何枚かセットにして持っていくことが多い。なにせ入院中や自宅での療養でも、療養中はあまり外出しない。肌は紫外線や外気の汚染物質といった外的ダメージを浴びることが少ないので、このタイミングでせっせとお手入れをすると、美肌ケア効果はあがる。とくに美白系コスメは効果実感が得られやすいと思うので「せっかく時間がある今、美肌を目指そう」と置いていくのだ。

もう13年前だが入院中、私もここぞとばかりに毎晩パックをして、たまにそのまま寝込んでしまったとき、夜中に見回りに来た看護師さんがカーテンを開けて驚いたことがあったっけ。治療中は肌が乾燥しやすいので、シンプルな保湿パックでももちろんいい。値段に関係なく喜ばれる。シートパックならベッドの上で完結するという手軽さもいい。

 

美肌もそうだけど、自分に手をかけることは、自分を大切にすることにつながるので、意識を病気以外の自分を上向きにすることで気持ちが和らぐといいなと思う。

 

あとはいい香りのハンドクリームやボディクリームも気分転換にいい。ルームフレグランスは他の人の迷惑になるから使えないけれど、ハンドやボディクリームのかすかないい香りがお布団にこもってふんわり香るのが好きだった。

それぞれの心にしみるメッセージ付きバスソルト

もうひとつ、私がお見舞いに使うのが、クナイプのメッセージ バスソルト シリーズの分包タイプだ。毎年限定で発売の2019年はサクラの香りスミレの香り(残念ながら現在は販売終了)

 

「これまでもこれからも」「いまをたのしもう」、というメッセージ。その下に自筆メッセージが書けるものもある。私は照れ臭いので書かないが、贈り手が選んだ言葉なのだから印刷の文字だけでも十分に伝わる。定番も何種類かあるなかで、私がよく使うのは「きっとうまくいくよ」。

これに他のメッセージのモノを選んでセットにするとカワイイ。ハンドクリームもある。一包単位で買え、相手がお返しの気遣いをさせることがないのもいい。

 

メッセージを受け取った人は自分の状況に合わせて想像を膨らませ、自分へのメッセージへと変換させて受け取ってくれる。これって素敵なことだと思う。入院中は使わないかもしれないけれど、「入院中は眺めていて、退院したら入ろうと楽しみだった」と言ってくれた人がいた。他の雑貨と一緒に置いていったら、「ありがとう!」と入浴剤だけ写メで撮って送ってきた人もいた。

 

もちろんお見舞いでなくても、嬉しいことや励ましたいとき、ちょっとしたお礼など、色々な場面でこれらのコメントは使える。サラリと渡せて押しつけがましくなく、性別年齢も関係なく、使えば心地よくて、気が利いている。こういうものはありそうでなかなかない。

文・写真/山崎多賀子(美容ジャーナリスト)